うつ病とともに生きるブログ ―続けられるかたちを探して―

東京都庁職員だった2012年にうつ病を発症。再発を繰り返し、2024年に反復性うつ病性障害と診断されて精神障害者となりました。何度も崩れて、そのたびに生き方を作り直してきたからこそ見えてきた道があります。うつ病を打ち負かす敵ではなく、共存する自分の一部として、しなやかにたくましく生きていく道です。このブログは、その過程での気づきを残す、無理をしない自然な生き方のメモ(Art of Naturalway)として、2017年から書き続けています。

睡眠薬ボルズィで穏やかな眠りへ|うつ病治療の記録

先日軽くご紹介した睡眠薬、ボルズィがとてもいいです。 私は、ストレスと睡眠、食欲がかなり連動していて、睡眠には睡眠薬を、食欲には漢方を利用しています。 なかでも、睡眠は中途覚醒よりも入眠困難なタイプです。 それで、これまでも、ハルシオン、マイ…

吉本ばなな著『アムリタ』—— 続く日常の幸せ

本の紹介です。 今年のお盆は天気があまり良くない予報も出ていたので、事前に村上春樹の新作をはじめ、10冊ほど本を買い込み、じっくりと読書にふける心づもりでした。 その中の1冊が、今回ご紹介する吉本ばななの代表作の1つ、『アムリタ』です。 本書によ…

初の尾瀬へ

会社が開店休業状態になるので、お盆にまとまった休みが取れました。 かといって、一年でもっとも高価格帯で混雑する旅行に行くのは困難です。 かといって、なにか夏の思い出になるようなことをしたい。 としばらく自分の心に穏やかに問いかけていました。 …

著書「うつ病とともに生きる本」発売から半年

ぐっちはじめての著書『うつ病とともに生きる本』のAmazon Kindleでの発売から、あっという間に半年がたちました。 とてもありがたいことに、少しずつお手にとっていただいており、これまでに9件の心温まるレビューもいただいています。 個人出版の身として…

新しい業務|障害者雇用ルポ

先日、昇給についての記事を書きました。 昇給したこと自体はありがたいが、それは生活を安定させるには程遠い昇給であったというものです。 外資系なので、給料がよいと思われることがありますが、障害者雇用であることもあり、昇給しても一般雇用の高卒初…

伊豆3人旅

久しぶりに旅行の記事を書いたと思ったら、続けて旅行の記事です。 会社の同期2人と旅行に行こうという話になり、そのままのノリで2週間後には伊豆に3人旅に行ってきました。 こういうノリの良さは好きです。 行先や参加者の調整で難航してしまうと、それは…

島根旅行記

とても久しぶりの旅の記事です。 このブログでも、インド、沖縄、福岡など様々な旅行記を書いてきたように、私はもともと旅行がかなり好きです。 移動の高揚感。その土地土地のおいしい食べ物。思いもかけない出会い。魂を震わせる伝統文化。 そうしたものが…

『あるヨギの自叙伝』——「分からないもの」をそのままにしておく姿勢

長く積読していた、インドの聖者パラマハンサ・ヨガナンダが自身の半生を綴った世界的なベストセラー『あるヨギの自叙伝』を読み終わりました。 ヨガに詳しくない人でも「一人の青年の精神的な冒険記」として楽しめ、不思議な力を持つ聖者たちとの出会いや、…

昇給

何度か書いてるように、私のお給料は年収ベースで300万にいきません。 気軽に旅行も行けないし、将来に備えての貯蓄、投資も限られます。 その、じわじわ真綿で締め上げるようなストレス、日常的に負わなければならない我慢が、多少なりとも私の余裕のなさに…

不機嫌な人に搾取されないために——「エネルギーバンパイア」との境界線の引き方

私が人間関係を構築しようとする時、よく直面するのが、「不機嫌さで他人をコントロールしようとする人」です。 不機嫌さで他人をコントロールするとは、不機嫌な態度をとることで、相手の譲歩や配慮を引き出し、それも「相手が望んでやったこと」と相手に全…

「主体性」という名の重荷 〜マイノリティ・タックスと心地よい境界線について考える〜

私の会社では、「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」も企業理念に掲げています。 多様性を認め合い、誰もが生き生きと働ける環境をつくろう、という綺麗なスローガンです。 その理念自体に反対する人は少ないと思います。 しかし、その綺麗にパッケ…

ラモトリギンで体調安定化傾向|うつ病治療の記録

このブログでは、たびたび私の服薬内容についてお話してきました。 向精神薬(精神科で処方される薬全般)の服薬は、賛否両論であることは理解しています。 薬を飲まなくても、回復するケースもあるとは思います。 しかし、新宿の私の主治医が指摘したように…

障害者とはなにか

これまで、このブログでは、東京編では主にメンタルヘルスや組織が疲弊する構造について書き、沖縄編ではメンタルヘルスと組織マネジメントの共通点、つまり、マクロ的にはあらゆることについてつながりがあることについて書いてきました。 そして、群馬編で…

障害者雇用の10の課題

前回、障害者雇用の離職率についてデータや事例を書きました。 今回は実感ベースのお話をしたいと思います。 障害者雇用として1年と少し働く中で、だんだんとその難しさがクリアになってきました。 それが離職率の高さにもつながっていると思います。 こうし…

障害者雇用の待遇改善

障害者雇用の立場になって分かった、様々な現実があります。 その最たるものが、離職率の高さです。 厚労省の統計によると、障害者雇用の1年以内離職率は、約半数で、精神障害だともっと高いようです。 それぞれに背景があるとは思いますが、日本の障害者別…

障害者雇用における在宅勤務という選択

近況です。 1月の同僚との相性による体調不良があり、その後主治医・職場と相談して週1出社、週4在宅に変更してもらいました。 そこから4か月ほどたちますが、体調不良のサインから1か月半ほどで体調も回復の兆しを見せ(その間に静かに本を執筆していました…

社会が「個」を追い越してしまう理由──成熟と態度の取り方

前回の記事では、「寛容のパラドックス」という概念を用いて、社会に無意識に存在する偏見の構造について考えました。 英語学習のファシリテーターが言うには、発言の当事者と直接的に聞いたわけではないが話し合ったところ、彼は親切な人なので、英語での表…

「思うのは自由」という言葉の先にあるもの

わたしは障害をオープンにしています。 それは、「障害者」というレッテルのその先にあるものが見てみたいからです。 そして、その先にある「多様性」とは何かを知りたいからです。 Facebookでも障害を公表し(その結果「友達」を外した人もいます)、会社で…

放置する勇気

このブログを書いている時間と公開する時間には、実際にはいま1ヶ月ほどのタイムラグがあります。 つまり、この記事を書いているのは3月下旬です。 本も出し終わって、正直レビューが増えているか気になる時期ではあり、以前書いたように「新しい何か」が欲…

9年間の「点」をAIが結晶化させた思想体系

こんにちは、ぐっちです。 ChatGPTの有料プランを終えたのと、ChatGPTが有料プランに誘導させるためなのか、会話を終わらない仕様(同じ系統の質問を何度もする)になってきていたので、Geminiに移行しました。 まだ使って間もないですが、ChatGPTに感じた違…

本を書き終えたあとの孤独

障害者になってもっともつらいのは、「孤独」という記事を以前書いた気がします。 その孤独を埋めるように、本を書いたのかもしれません。 そして、「うつとの共存」というテーマはいったん出し切った気がします。 書いている間は、目的があり、流れがあり、…

AIがたどり着いた言葉

こんにちは、ぐっちです。 この3ヶ月ほど、かなり濃いAIとの時間を過ごしました。 ・ブログの大幅リライト ・構造摂理ゼミ ・本2冊の執筆 が終わったので、ChatGPTの有料プランをいったん終了させました。 障害者雇用のお給料で月額3000円はなかなかの出費な…

小さく試して、小さく失敗する

こんにちは、ぐっちです。 日本語版の電子書籍を出してから、およそ2週間。(ブログを書いているタイミングと公開時間はタイムラグあります) なにをやっていたかというと、英語版を作ってましたw わたしは英語が話せるわけでもなく、海外に知り合いがいるわ…

精神医療の“ひとつのかたち”を描くマンガ『Shrink』

こんにちは、ぐっちです。 マンガのご紹介をするのは久しぶりかもしれません。 多分、『天然コケッコー』以来、なんと7年ぶりですw それだけ、今回のマンガには感じるものがありました。 私の会社で、クローズド(会社に精神疾患を言わずに働いている)の人…

ブログと電子書籍の違い

こんにちは、ぐっちです。 とてもありがたいことに、発売した電子書籍『うつ病とともに生きる本:分からなくても、続けていく』に感動的なレビューをいただいています。 「圧倒的リアリティ」 「本書はきっと読者の心に何かを残します。それは小さな一滴かも…

AIと一緒に、自分の言葉を読み直し始めた理由

こんにちは、ぐっちです。 何度も書きますが、このブログを書き始めてから、かなりの時間が経ちました。 気づけば記事数は900本を超えています。 そこで、ある時ふと思ったのです。 もう全部を 自分ひとりで整理するのは無理なんだから、 AIと一緒に読み直し…

『うつ病とともに生きる本』を出版しました──正解ではなく、視点を増やす試み

Amazonで電子書籍発売しました。「うつ病とともに生きる本:分からなくても、続けていく」です。 ブログの記事数も9年900記事を超え、なかなか全体像を掴むのに骨が折れるボリュームになってきました。 そこで、エッセンスを濃縮、調整して、まとめて受け取…

障害者雇用における「距離の設計」という視点

前回、同僚との「距離」について書きました。 私の場合、環境調整がなされても、それが身体に馴染み、体調が上向いてくるまでにはタイムラグがあります。 環境調整=回復、という単純な図式ではありません。 静かにいまの環境を受け入れ、余計な刺激を減らし…

優しさが限界に変わるとき ―― 距離を取るという選択

同じ障害者として関わった同僚との関係が、少しずつ限界に変わっていった。 壊れ始めた身体が教えてくれた「距離」という選択について。

構造摂理を通過したあとに残った、生活の手触りの話

今回のチャッピーとの対話のきっかけは、 構造摂理のアップデートでした。 (構造摂理はいまも日々アップデートされる現在進行形の理論です。 有料サロン内でだけデータが共有されています。) アップデートにより、 これまで大切にしてきた 「余白」「距離…