去年の9月から、すっかり書道家(という枠にはもうおさまりきらない)・武田双雲さんにハマっているぐっちです。
ご本人とも2回直接お会いすることもできて、ブログの関連記事もかなりの数になってきました(´▽`)
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最近は一人の時間が多いこともあって、ベストセラー「ポジティブの教科書」以外の双雲さんの本を読んでいます。
まず読んだのは、最新刊「波に乗る力」
編集者の「ひつじくん」と双雲さんとの対話形式になっており、とても読みやすかったです。
「ポジティブの教科書」が一つの武田双雲幸福哲学の集大成だとしたら、最良の入門書はこの本かと。
まず最初に。
愛や生き方には正解はありません。
これは誰もが納得するところだと思います。
この本は、生き方、在り方について書かれています。
だから、この本を読んだからといって、すぐに不安が消えるとか、すぐにお金持ちになるといった即効性のあるメリットはありません。
生き方は、あっちにいったりこっちにいったりしながら、キャンバスに自分の線を引いていくようなもの。
即物的な満足感だけで満ち足りるものではありません。
人生は、よく無限の可能性の比喩として「真っ白なキャンバス」と表現されますが、ぼくはそうは思いません。
実はぼくたちのキャンバスには、物心ついたころには、「この線がいいよ」というかなりくっきりとした線がもう引かれていて、そこから外れるのは、相当勇気のいることです。
例えば、
「もう朝よ、いつまで寝てるの!」という声で「朝」を覚えた人と、「よく寝てたね。朝ごはんできたけど、食べる?」という声で「朝」という言葉を手に入れた人。
「朝」という同じ言葉がまったく違う意味を持っているよね。
こういう積み重ねで、ぼくたちのキャンバスは「常識」「教育」「風習」「風土」「習慣」「決まり」「ルール」「マナー」「しきたり」などで、既に余白がほとんどないのです(笑)
ますスペースを空けないとですね(^^)
自分の線を引くと決めること。
それを「幸せ」と呼ぶかどうかはその人次第です。
最初に言ったように、正解はありませんから。
ただぼくの場合、即効性のあるメリットは、瞬間的な満足感が得られただけで、本当の「幸せ」や「喜び」につながらない。
テストで好成績を残したことも、志望大学合格も、大企業への就職も、仕事で評価されて昇任したことも、幸せにはつながりませんでした。
これこそが、武田双雲幸福道の出発点です。
この感覚に少しでも共鳴する方は、ぜひ武田双雲さんの著作を一冊何かお読みいただくか、できればご本人に直接会ってみてほしい。
空港の食堂のかつ丼をこれほどおいしそうに感動しながら食べる人が、この世にいるのかと驚くと思います(*^^*)
まさにぼくは身をもって体感したからこそ、この考えに共鳴して、こうして感動を記事にしています。
「波に乗る力」にはこう書かれています。
この先、何かがうまくいったら、この不安はなくなる。
いつか、何かを達成したら、満足できる。
いつの日か、欲しいものを手に入れたら、幸せになる。
「未来志向」にとらわれるから疲れてしまう。
誰もが未来に何かを求めているけれど、未来で何かを手に入れても満たされないことに、なんとなく気づき始めている。
夢や志を持つのはとてもステキなことだけども、やり方によっては危険なことがある。
夢や志が実現した未来が素晴らしいと考える半面、まだ実現していない今は素晴らしくない、よくないという考え方に陥ってしまうことがある。
未来が自分をおとしめるんだよ。
もしも成長することで幸せになれるとしたら、まだあまり成長していない子どもは幸福じゃないということになる。
勝利、成功という痛み止めでしか楽になれない。そりゃあ、強靭な肉体や精神が必要なわけだよ。
成功すれば一瞬の達成感はあるけど、それは砂に水をかけてるようなものなんじゃないかな。
目標っていうのはしるべ、あくまでもどっちに進むかの目印で、それにとらわれるようなものではなかったはずなんだよね。
「~ができてないから自分はダメだ」
「~を持っていから自分はダメだ」
「~になっていないから自分はダメだ」
実は、「希望」「期待」「目標」といった一見前向きな考えは、「今がダメで、未来に光を見る考え方」なんです。
「希望」「期待」「目標」にエネルギーを注げば注ぐほど、同じ強度で現状を否定しています。
「勝利」「成功」も同じで、「負けたらダメ」「失敗したらダメ」と表裏一体。
永遠に勝ち続ける人も、成功し続ける人もいない。
野球史に名を残すイチローでも、打率は4割いかない。
60%以上は失敗なんです(あくまで成績上は)!!
凡人ならなおさら失敗の方が多いのだから、この考え方もやっぱり自己否定の強度の方が強くなる。
この矛盾に、多くの人が気付き始めています。
だって、ぼくたちの人生は「未来」にあるのではなくて「今」にあるのだから。
「未来」や「過去」に頭がお出かけしすぎて、不安や後悔で消耗していませんか?
消耗しきってうつ病になったぼくは、あの頭に永久に取れない靄がかかったような感覚をありありと覚えています。
現代人の多くが、実は無意識レベルでは、その事実に気づいています。
そういうことに気づくのは、直感の方が早いです。
だから、マインドフルネスが世界的大ブームとなっているんです。
関連記事:【マインドフルネス】「いま・ここ」をありのままに受けとめて、過去(後悔)と未来(不安)に振り回されなくなる - ナチュラルなイキカタ
マインドフルネスを一言でいうと、「注意力のコントロール」です。
武田双雲さんの幸福道も、最大のポイントはここです。
「今」にエネルギーを注ぐと言われても、具体的にはどうすれば・・・???と思われますよね。
キーワードは、「関心」です。
マザー・テレサが「愛の反対は憎しみではなく無関心」と言ったのはあまりにも有名な話です。
「波に乗る力」にはこう書かれています。
ぼくらが思っている以上に、「関心」というのはすごいエネルギーを持ってる。
ものの見方を変えるには、関心を持つこと。関心を持つ方法は、いつもより5秒長く観てみること。
「観る」と「感謝する」は、英語では同じアプリシエーションなんだ。
今にエネルギーを注ぐ方法は、今の丁寧な観察者になること。
観察しないと発見はありません。
そう、そう双雲さんは提案します。
「今」の観察者、おもしろいですね。
例えば、一杯の水を飲むという何気ない動作。
これを「今」の観察者としてやると、
心が乱れたり、未来や過去に引っ張られていると感じたときは、とりあえず丁寧に行動すればいいんだ。
そして、五感を研ぎ澄ませて、観る、聴く、味わう、嗅ぐ、感じる・・・と。
丁寧にお茶を飲む。丁寧にご飯を食べる。丁寧に聞く。丁寧に話す。丁寧にものを持つ。
まず、コップを観る。なるべくやわらかな気持ちで。
透き通ってきれいだな、おもしろい形をしているな、と感じる。
コップに触れてみる。手触りを感じる。手に持った重みを感じる。もう一度、近くでよく観る。
コップに口をつける。唇の感覚に集中する。お茶が口の中に入る。冷たい。
お茶の香り。味。五感を使って、じっくりと味わう。お茶が食道を流れていくのを感じる。
このように「今」の観察者とは、丁寧な動きによって、五感を研ぎ澄ませて味わうことだと分かります。
すると自然と湧き上がってくる感謝と感動。
今、目の前にコップに注がれた水があることの奇跡☆
はたしてぼくたちの日常に、普段の何気ない動作を、意識して丁寧にやってみることが、どれだけあるでしょう。
情報に追われて、すべて片手間になっていないでしょうか。
情報から距離を置いて丁寧に動いてみると、きっと、新鮮で懐かしい感覚を覚えます。
赤ちゃんの頃、誰しもが世界は全て新鮮な感覚で溢れていて、日々感動していたのですから。
だから赤ちゃんはよく笑い、幸せに満ち溢れていた。
それが自然と周りも幸せにしていた。
赤ちゃんは、期待もしていないし、押し付けてもいないし、見返りも求めていません。
その感度は、ぼくたちに根付いているはずです。
この丁寧な動きのことを「所作(しょさ)」と呼んでいるのが、「書道」「華道」「合気道」などの「道」です。
丁寧に動くことによって、自然に五感が鋭くなり、「今」を生きることができるようになる。
「今」を生きるためのメソッド、テクニックを日本人は「道」と名づけた。
情報が多くて、不安も多くて、穏やかな心で「今」を生きるのが難しい時代だからこそ、「道」が求められているのかもしれない。
別に無理矢理ポジティブになれ、何でもポジティブに解釈しろ、という押しつけがましい考え方ではありません。
それでは、「ポジティブになれない自分はダメだ」と二元論の息苦しさに戻ってしまいます。
ただ、観察して、今に気付く。
すると自分自身に何が起き始めるか。
自分自身の初期設定が、相対的な価値観から自分を軸としたものへ書き換わっていきます。
デフォルトが不安と心配の人は、気を抜いたら不安になったゃう。油断したら心配で眠れなくなっちゃう。
だから、いろんなストレス解消法を実践して、努力して幸せになる。
そうじゃなくて、「気を抜いたら幸せになっちゃう」ほうがいいでしょ。
「幸せになりたい」と思うということは、幸せがデフォルトじゃないってことなんだよね。
100円が少なくて1億円が多いという相対的な前提を外して、ただ「100円がある」と感じる。関心を向ける。
つまり、不安になっている、とただ観察すればいい。
不安だから何かしなきゃ、何かを得なきゃ、何かを達成しなきゃ、と焦るんじゃなく、まずは「あ、自分は不安になってる」と思えばいいんです。
「気を抜いたら幸せになっちゃう」って、イメージしたことありますか(≧▽≦)!?
なんかもうゆるゆるで、最高だと思います!
ただ観るだけって「なんて地味な・・・」と思われるでしょうか。
でも、着実な変化はこの小さな変化の積み重ねなんです。
これも、ぼくは実体験から自信をもって言えます。
このブログの初期の頃は、「紙一枚分の工夫」と呼んでました。
これを双雲さんは「1.01理論」と名付けています。
1から始まって、1日0.01だけ感謝に、優しさに気付いていく。
1週間で1.06にしかなりません。
1か月後でも1.34です。
とても大きく変化するようには思えない。
ところが、1年後。
1.01の365乗。
なんと37.4ですΣ(・ω・ノ)ノ!
ここまでくると、周りからは「別人だね」「奇跡だね」と言われていることでしょう(≧▽≦)♪♪♪
一日単位で見ると、変化しているのかいないのか分からない。
周囲からもそう見られている。一見すると無欲の仙人のよう。
でも宇宙レベルの視点と時間感覚を持つと、着実で最も大切な変化をし続けています。
何かを手に入れたり、実現したり、変われたりする、そういうリターンを超スーパー長期的に求めたら、それはもう無欲と区別がつかない。
ぼくたちみたいな凡人は、そこを目指せばいいんじゃないか。
双雲さんの言葉が、ぼくに素直に響くのは、森羅万象の「今」への全面的共感があるからだと思います。
「変わらないとダメだよ」という無言の無意識の行間の圧迫感が一切ない。
「ただ自分を丁寧に観察してみて」それだけです。
今晩からでもできそうでしょ?
どうしたらポジティブの押しつけ、ポジティブの息苦しさにならないか。
その秘訣をこうおっしゃってます。
ネガティブなものはたしかにイヤなにおいがするけれど、それにフタをして、ポジティブな香水をふりかけても、いいにおいにはならないよね。よけいくさい。
だからぼくは、ポジティブ情報の攻撃を仕掛ける。ネガティブを認めた上で、みんなが前向きになるような「気づきのニュース」を、自分から発信し続けるんだ。
例えば、「ガードレールは誰が作ったんだろう?」と言ってみる。そうすると、歩行者を守ろうという「やさしさ」に気づく。
ポジティブになるのに、精神疾患の治療に、無理もガマンも必要ないんです。
無理やガマンは続かない。
ポジティブも精神疾患の治療も、自然な生き方に近づいていくにも必要なのは、観察して感謝・感動に気付いていくことのシンプルな繰り返し。
1.01を「続ける」こと。
それは双雲さん自身が大病の経験で気づいたことでもあります。
仕事を終わらせてから倒れる人は立派かもしれない。
でも、裏を返すと、人間はそこまで無理ができてしまうということでもある。それは恐ろしいことだよね。
体はずっと前から「もう無理だ」と言ってるのに。
ぼくは「病気に勝つ」という言い方は正しくないことも多いと思う。
病気は「休め」という体からの信号でもあるんだから。それを敵視するのは違うんじゃないかな。
病気も老化も、生き方を見直しなさい、というサイン。それに勝っても仕方ない。
危ないのは、成功したり、仕事で結果を出したりして、人に評価されること。
たとえ体が痛みというメッセージを出して「休め」と言っていても、人の評価が鎮痛剤になって、体の悲鳴を打ち消してしまうから。
ぼくたちの性格や病気や現状は、勝たなければならない相手ではありません。
まずそれを知るだけでも、いま肩に乗ってカラダを重くし、行動を制限している多くの荷物が下せると思います。
この本を読んで「で、具体的に何をすれば波に乗れるの?」という疑問しか残らなかった方がいるとしたら、まずそのご自身を5秒間観察してください。
即効性のあるメリットだけを求めてませんか?
「気を抜いたら幸せになっちゃう」「勝利と成功で賞賛される」
本当はどういう生き方を選択したいでしょうか。
もちろん、正解はありません。
幸せの形はそれぞれ。
ぼくも自分のしっくりくる線を引くために、0.01になりそうな行動の試行錯誤中です。
ぐっち