神戸に、ユニークな社団法人があります。
その名も「イドミィ」
Facebookで共通の友人経由で知りました。
一言でいうと、「体験学習塾」ということになるのでしょうが、言葉からイメージする凡庸さと一線を画すユニークなところのようです。
こういう学校に通いたかったなーって思います。
そのユニークさは、イドミィの行動指針となっている「イドミィ!宣言」によく表れています。
①すべての子どもたちを受容します。
生育環境や性別、国籍、障がいの有無、通学の可否などに捉われず、一人ひとりを「可能性にあふれる子ども」として尊重し、受け入れます。
②子どもたちの主体性を尊重します。
固定観念に捉われず、柔軟に対応します。子どもたちの「やってみたい!」を尊重し、その実現に尽力します。
③人生の選択肢を提供します。
夢や生きがいにつながることをめざし、多彩な経験の機会を用意します。
④ほめて、励まし、可能性を広げます。
感情的に怒りません。無理だときめつけません。他者と比べず、目の前の子どもが「できた」ことに対して称賛し、各個人の可能性を広げます。
⑤安全を確保し、こころの居場所を提供します。
安全と安心が確保し、子どもたちが自分らしく過ごせる環境を整備します。
感動しました( ;∀;)
いまの教育基本法と置き換えてくれませんかね(笑)
ぼくは今の日本の教育を全面的に否定するつもりはありませんが、絶望的に欠けているのが体感の豊かさだと思っています。
豊かな体感による複線的・多面的な価値観の許容。
子供の時間というのは、自分の中心軸を養う大切な代えがたい時間です。
違いを個性ではなく修正すべきものととらえる固定観念も、小さなルール(集団行動)を守ることにエネルギーを費やし過ぎだからでは?というのがぼくの考えです。
もっとざっくばらんに言うと、カルチャーショックを受けまくれば、些細な違いなんかどうでもよくなる、ということ(笑)
もちろん、集団行動を守ることも大切な価値観の一つです。
ただ、ルールは一つじゃない。
サッカーのルールとラグビー、野球のルールがまったく違うのと同じです。
それぞれのルールが違うことを知らないと、野球をやってるのに「お前なにボールを手で持ってるんだよ!」と激怒することに(笑)
まぁ冗談めかしてますが、現実にそういうレベルのことはそこかしこで起きてます。
学校という温室を出た後の選択肢や価値観のあまりの突然のギャップに、ショックを受けることも少なくないはずです。
なんで学校を、そういう社会と隔絶した温室にしちゃうのかなーというのが疑問です。
さて、このイドミィの中に「アクティブ否登校チームええねんず」があります。
名前がいいですね。
不登校じゃなくて、アクティブ否登校。
まったく印象が違います。
ぼくが子供の頃で言えば、「不登校」は、社会不適合児童。
もうこの時点で、落伍者みたいなレッテルが貼られてました。
ところが、最近アメリカでは、あえて学校ではなく家庭を学習拠点とする「ホームスクーリング(家庭学校)」と言われることも多くなってきました。
これもとらえ方ひとつで別物のようですね。
このアクティブ否登校チームが、
学校に行っていない小中学生による、全国の不登校生にアクションをおこすきっかけを与える本制作プロジェクト!
をはじめたのだから、もうワクワクがとまらない(*≧∀≦*)
キッカケはこういうやりとりからだったそうです。
「学校に行く意味が、よくわからへんのんや…」
きっかけは、その一言でした。
「…じゃあ、きいてみよっか!オトナのみなさんに!」
そこで、オトナのみなさんへの質問を出し合いました。
◎学校って、行ったほうがええんかなぁ?
◎行かなかったら、どうなるんかなぁ?
◎好きなことばっかしてちゃ、いけないんかなぁ?
◎社会に出て必要な力って、なんなんやろなぁ?
そして、
「◎オトナになってからわかることって、あるんかなぁ?…」
経緯の詳細はこちら:
そこで始まったのが大人たち100人にアンケートをとって本にするこのプロジェクト!
ここから、子供たち自身がアンケートを作り、YoutubeやFacebookで広くお知らせし、全国の大人100人からアンケートを集めて、本当に、本当に本が完成しました(≧▽≦)!!!
すごいよええねんず!!!
その本の名は、「学校休んでええんかな?」
まさに大人たち一人ひとりの豊かな体感による複線的・多面的な言葉がたくさん載っています。
この本を読んで素直に思うのは、「とらえ方って、たくさんあるんだ」ってこと。
ぼくも、「へー学校をこうやってとらえる人もいるんだ」っておもしろかったです。
とらえ方を一つに縛られない。
だから、自分の思ってることももちろんOK(^^♪
自分「なんか」ってことは絶対ない。
自分「だからこそ」できることが必ずある。
そう勇気づけてくれる本だと思います。
これ、会社も同じですよね。
例えば、
Q.学校をサボって得たことは?
A.学校以外でも時間はながれている、と知りました。
Q.学校の勉強って意味あるの?
A.「知識があること」は「自分とは違う相手を認めてあげられること」につながると信じています。
Q.学校でゲットしたものは?
A.「みんな同じ…」ではない。やっぱり「みんな違う…でOKなんだ!」ということ。それが学校の一番の学び。
Q.小・中学生のときは知らなかったけど、今になったらわからことって?
A.何事も正しくやることよりも、とにかくやることが大切だということ。よくわからないことも、とにかくやってみたら自分なりの答えが見つかる。
A.狭い世界しか見えてなかったけど、世界は広くて楽しくて自分に合う環境や友達はいーーーーっぱいある(いる)ということ。
Q.どうやったら好きなことをして生きていけますか?
A.日常のチョイスを考えるときに「どっちを選べば、よりハッピーか」を考え続けること。オムライスかゆで卵かってことでも、真剣に。毎日毎日やっていくことが、大事な場面でのチョイスに影響するって思います。
Q.小中学生にこうしたらいいよ、とアドバイスを!
A.やりたいことをどんどんやってみて、失敗や成功の経験から成長を味わって、成長がうれしく感じられたら「自分センサー」は良好なんがゃないかと。「好奇心のアンテナ」を日々磨いておくこと。そのアンテナがおもしろそう!と判断した人には、ガンガン会いにいくこと。
で、ぼくも写真付きで載ってます(笑)
う、うれしい(笑)
全国の学校に通っていない子たちは13万人で、その1%(1300冊)にこの本を届けることを目標にしているそうです。
初版300冊はたった1週間で完売!
子供たちの素直な疑問と、大人たちの生の言葉と、あたたかい優しさに包まれた本を、ぜひ読んでみてください(^^)
注文はこちらから♪
あ、ぼくの友達は社会人バージョンも欲しいと言ってます。
「会社休んでええんかな?」って(笑)
ぐっち