会いたいと思っていると、会えるものなのですね。
高畑勲さん然り、山口ユースケさん然り、武田双雲さん然り。
まさかこの方にも会えるとは…。
シュリシュリ・ラヴィ・シャンカールさん。
世界158か国に展開するNGO団体アートオブリビング創立者で、ノーベル平和賞にノミネートされたこともある世界的な精神指導者・平和活動家です。
このブログでも、シュリシュリさんの言葉、知恵を紹介してきました。
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呼吸によって心と人生を変えるアートオブリビングのハピネスプログラムを受講したなんと1週間後!に、緊急来日したシュリシュリさんの講演会を聞くことが出来ました。
シュリシュリさんの来日は年に1回程度ですから、なんというシンクロニシティ。
かなりのラッキーですヾ(≧▽≦)ノ
9月1日。
文京シビックホール。
会場は厳かな雰囲気と熱気に包まれていました。
インド国内では知らない人がいないと言われるくらいだそうで、インドや欧米の方も多くいらしてました。
最初にシュリシュリさんの活動を紹介するVTRが流れ、いよいよシュリシュリさんが会場最後方から登場しました!
熱気に包まれる会場。
穏やかに、ゆったりと歩くシュリシュリさん。
まず、インド大使や、ホットヨガスタジオLAVAの社長の挨拶などがありました。
↑右から2人目がインド大使
↑左側がLAVAの社長
皆さんシュリシュリさんを迎える情熱で、言葉が止まりません(笑)
ほんの一瞬時計を気にするシュリシュリさん(笑)
セレモニーがひと段落すると、少しだけ子供のようにいたずらっぽく微笑みながら、シュリシュリさんは話し始めました。
人生を振り返って、幸せな時にはどんな感覚だったかを思い出してください。
幸せが何かと関係していることを知ることが大切です。
幸せな時は、何かが拡がっています。
不幸な時は、何かが縮んでいますね。
この「何か」こそ、わたしたちが知るべきものです。
あなたの内側にある「何か」が拡がったり縮んだりしているのです。
自分の外側には本当の幸せはなく、誰の内側にも、無条件で揺るぎない無限の「何か」がある。
この何かに気づくことが「スピリチュアリティ(霊性)」なのでした。
そして、武田双雲さんを始め、出来事に振り回されず、無条件に楽しく、本当に幸せに生きる人たちは、誰もがこの内面の「何か」に気づいている人たちでした。
心が拡がると、体がリラックスします。
体がリラックスすると、さらに心が拡がります。
寝ている間には体がリラックスして、心が拡がっています。
心が拡がって、宇宙のエネルギーを吸収しているのです。
だから、眠りから起きた時は情熱に溢れています。
これは、「無意識」の拡がりです。
瞑想は、「意識的」に拡げていきます。
満員電車で創造性を発揮することができないように、ぼくたちの創造性(宇宙のエネルギーの吸収)は、体のリラックスと不可分の関係にあります。
体と心のリラックスは、車の両輪。
片輪だけ取り替えても、偏った方向に進み、もう片輪に負荷をかけて、結局元の状態に戻ってしまいます。
心は拡がりません。
だから、睡眠は体と心の活動をほとんど停止させます。
それを、意識的に行う瞑想。
単なるリラックス法ではなく、心を拡げ、良質な創造力を養う瞑想。
瞑想2.0へ。
瞑想には黄金の法則があります。
それは、「努力しないですること」です。
体と心には別の法則があるのです。
筋肉ムキムキになりたければ努力する必要があるし、楽器を弾けるようになるためにも努力する必要があります。
心の法則は、逆です。
何かを手放したら、心が動くのです。
「好きになるぞ!好きになるぞ!」と努力することで、何かを好きになることはできませんね。
リラックスしていると、自然に自分も周りも好きになります。
瞑想する時にも、努力はまったく使いません。
「集中して」という瞑想の教えもあるが、集中すればするほど頭痛になります。
何かを欲しがる時は、自分の外側にとらわれている時です。
次の10分間は何もしないという意識が瞑想です。
「寝よう!寝よう!」と思うほど眠れない。
「忘れよう!忘れよう!」と思うほど忘れられない。
誰もが経験のあることなのに、当たり前すぎて気付けない、「努力しない」という心の本質。
心に真摯に向き合わないと、ここに気づくことはできません。
努力で心をコントロールしようとして、袋小路にはまり込んでいきます。
「努力しない」という心の本質はありますが、行動するためには情熱が必要が必要です。
一方で、リラックスするためには冷静さが必要ですね。
大事なことは、どちらか一方の状態を目指すのではなく、この両方の組み合わせが思いやりを生むということです。
ストレスや緊張を抱えていると、思いやりを生めません。
靴を履いたままシャワーに入る人はいません。
シャワーの時は、全部脱ぎますね。
同じように、情熱と冷静さを脱いだり着たりする習慣を持つことです。
仕事をする時には情熱を。
リラックスす時には冷静さを。
世界中の宗教は、情熱と冷静さと思いやりがエッセンスになっています。
たしかに、ただリラックスだけを目指していると、人とのつながりや、予想を超える恵み、創造などの行動することで生まれる人生に不可欠なエッセンスが得られません。
エネルギーに限界があります。
「いつかやりたいこと」は、永遠に「いつか」のまま。
逆に行動だけして冷静さを持たなければ、次第に攻撃的になっていくでしょう。
どちらかを選択する二元論ではなく、服のように着脱できれば、相乗効果でエネルギーは膨れ上がっていきます。
宇宙の法則は、一からは一しか生まれず、二対のものからはじめて二を超えるものを生み出せます。
(ぼくは最近、宇宙は何か二対のものから生まれたと考えています。)
わたしは○○とラベルと付けていると、瞑想はできません。
瞑想する時は、
・わたしは何もしない。
・わたしは何も欲しくない。
・わたしは何者でもない。
というマインドで瞑想します。
「か」を「あ」を言わずに言ってみてください。
(会場から「が」「ぐ」に近いかすれた音が聞こえる笑)
言えましたか?
「KA」を「A」を言わずに言おうとしたとき、瞑想がはじまります。
それでは、全員で瞑想してみましょう。
ここで、会場全体で瞑想しました。
時々、「体の右側を意識しましょう」というようなシュリシュリさんの声が聞こえるだけで、数百人が静寂のなかでそれぞれに向き合う不思議な空間でした。
瞑想は終わり、シュリシュリさんが「何分たったと思いますか?」と尋ねました。
ぼくは、15分くらいかな、と思いました。
「45分ですよ」
会場全体がザワつきました。
みなさん、ぼくと同じ感覚を持ったのだと分かりました。
この体感時間とのズレが、瞑想というものの本質を現しているのではないかと思います。
「KA」と「A」のくだりは、そのときは意味が分かりませんでしたが、今思うと、「何もしないという意識」が瞑想ということの実践だったのかもしれません。
「KA」を「A」をなしに言うことはできないし、実質的に何もしていないことと同じだから。
質問の時間になりました。
Q.瞑想をしている時に、どうしても「おそれ」が出てくるのです。
瞑想を学ぶ時も、コーチのもとで学ぶことです。
水泳を学ぶ時にも、コーチがいるという安心感があるから飛び込むことができますね。
学んだら恐れはなくなります。
Q.瞑想が日本で普及しないのはなぜでしょうか?
お腹が空いている時にはレストランに行きます。
体を鍛えようと思ったらジムに行きます。
エンターテイメントを味わいたければそういう施設はいくらでもあります。
しかし、幸せになるための施設があるでしょうか?
東京にハピネスセンターを作りましょう。
みなさん、賛同していただけますか?
(会場は熱狂的な拍手に包まれる)
シュリシュリさんの突然の思い付きで、賛同者は受付で名前や連絡先を書くことになりました(笑)
もちろん、ぼくも書きました。
最後に、シュリシュリさんはこう言って講演を終わらせました。
海のようなたくさんの知恵があります。
その中から、時々一滴もらうだけで、わたしたちは成長できます。
カラフル・ハッピー・スピリチュアル・ジャーニーを楽しみましょう。
この日の講演の様子は、すべてYoutubeにアップされています。
ブログでは漏れや省略がありますので、気になった方はぜひご覧ください( ^ω^ )