こんにちは!
ketoraaaです。
前回は、自動思考の典型的な10パターンについてお話ししました
練習を重ねて自動思考が捉えやすくなってくると、「疲労」が自動思考の出やすくなるきっかけであることがつかめてくるようになりました。
疲れというフィルターを通して見ると、何事もネガティブな色合いに見えてくるのです。
疲れを感じている時に深刻なことを考えても、まずロクな結論は出ません。
私の場合、些細な一言にイラっとくるときは、ほぼ間違いなく疲れていました。
疲れが取れてみると、大抵は何とも思いません。
そもそも、その一言を思い出しさえしないことがほとんどです。
子供の頃からの習慣で、夜に考え事をすることが多かったのですが、疲れの作用に気付いてから、夜に深く考えることはできるだけ避けるようにして、夜は心穏やかに過ごすことを心がけています。
これは、一時的な疲れの話に限らず大事な判断についても同じことが言えます。
要するに、疲れている時に大事な判断はしないということです。
ましてや、コンディションが全体的に低空飛行で、疲れという色眼鏡をかけているときに、仕事や家族やお金に関してバランスの取れた判断は難しいことから、できるなら判断を先延ばしした方が、より冷静な判断になります。
私が実際にぶつかった休職中の重大な問題としては、収入がありました。
リワークのほとんどの参加者が悩んでいたように、この問題に悩む方はとても多いと思います。
私の場合、会社の規定で、休職から3カ月経過すると、給料が満額ではなくなります。
考えるのがしんどかったため、いくらになるのか金額を真剣に計算していませんでしたが、実際に振り込まれてみると、16万円と少しでした。
もちろん、もらえるだけ会社員という身分はありがたいのですが、現実問題として、新居の住居費が月に10万、水光熱費や通信費などが月に3万、薬代や診療費が月に1万と、固定的な経費だけで月に14万円は払っていたため、食費などをやりくりするために預金を取り崩す生活となりました。
復職に向けた自信もない中で、預金が目減りしていく生活は恐怖でした。
ですが、預金の目減りを不安がり、考え続けることは、一方的にエネルギーを消耗するだけで、何も状況を改善する助けとなりません
考えれば考えるほどよくなることはないのです。
関連記事:【認知療法】考えれば考えるほど物事が好転していった経験がありますか? - ナチュラルなイキカタ
現実的に取れる行動は限られています。
しばらく胃が痛かったり、眠りや食欲に影響が出るなど、ストレスに対して身体が反応しましたが、現実的な対処を行ったら、じわじわと身体がその状況を受け入れるのを待って、後はあきらめるようにしました。
私のとった対応は、コラム表を書き、給与が出なくなった場合の社会保険の制度について会社に聞き、スマホを格安スマホに変え、自立支援医療費助成の申請を行うというものでした。
認知療法の章の最後に、コラム表の作成は、専門家の指導の下に行うことをおすすめします。というのも、コラム表の作成には、自分の自動思考とその根拠を書き出すという過程があるからです。
これは、ある程度自分と向き合う必要がある作業です。それがつらくてこの技法に馴染めなかったという方もいます。
コツをつかめば、自転車に乗るように深く考えずに書けるようになりますが、最初の頃は多少の負担感は否めません。
そのときに、適切にアドバイスしてくれる方が身近にいる方が、スムーズに技法に取り組めて技法に慣れていけると思います。
つづきます。
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