続けられるかたちを探して  ―うつ病というわたしの一部―

何度も壊れて、そのたびに生き方を作り直してきました。 うつ病とともに働き、休み、 障害者として社会と向き合う今があります。 「頑張れば報われる」から降りた先で見えた、 無理をしない生き方のメモ。 ここは、立ち止まってもいい人のための場所です。

【認知療法】想像は、現実よりも過酷です

こんにちは、ぐっちです。

 

前回は、実際に私が書いたコラム表をご紹介しました。

 

今回は、  
このブログで私が **最も伝えたいことの一つ** について書きます。


コラム表を書き出すうえで、  
特に大事だと言われているのは、

 

④ 根拠  
⑤ 反証  

 

この二つです。

 

naturalway.hatenablog.jp


「根拠」には、  
**事実だけ** を書きます。

 

自分の推測や解釈、  
「きっと〜だろう」「〜に違いない」といった思い込みは含めません。

 

この根拠が何も書けないとき、  
実はその自動思考は、  
**単なる思い込みだった** ということが分かります。

 

思い込みであれば、  
現実的な対処は必要ありません。


そして、  
最も大事なのが **反証** です。

 

時間をとって考え、  
どんなに些細なことでもいいので、  
思いつく限り、できるだけたくさん書きます。

 

反証を多く持つということは、  
手札をたくさん持っているということです。

 

手札が多ければ多いほど、  
さまざまな状況に対して、  
バランスの取れた思考が取りやすくなります。


私の場合、  
②の気分と⑦の気分は、  
**1〜5%くらいしか変化しないことがほとんど** でした。

 

でも、  
それでいいのです。

 

これは、  
「劇的に気分が変わる」ための方法ではありません。

 

あくまで、  
**紙一枚分の工夫** なのです。

 

魔法のように、  
一気に楽になる方法は、  
おそらく存在しません。


認知療法について考える中で、  
私は一冊の本で、強く心に残る言葉に出会いました。

 

それが、  
「想像は、現実よりも過酷です」  
という言葉です。


頭の中では、  
いとも簡単に

「うつ病になる前の元気な自分」  
「ポジティブ思考の自分」

を想像することができます。

 

想像には、  
物理的な制限がありません。

 

だからこそ、  
現実以上に極端で、  
過酷な世界を作り出してしまうことがあります。


たとえば、

20キロ痩せようと思って、  
明日すぐに20キロ体重が減るでしょうか。

 

20センチ身長を伸ばそうと思って、  
1時間後に身長が20センチ伸びるでしょうか。

 

そんなことは、  
誰も期待しません。


それなのに、

「ポジティブ思考になれない自分」  
「元気に戻れない自分」

に対しては、  
なぜか私たちは、

「できない自分が悪い」  
「努力が足りない」

と、簡単に自分を責めてしまいます。


それは、  
1日で20キロ痩せられなかったことを  
責めているのと同じことでした。


人間は、  
木や水や土と同じ、  
地球上の自然物です。

 

木や水や土が、  
何百年、何千年という時間をかけて  
ゆっくり変化していくのに、

 

人間の思考だけが、  
急激に変われないことで  
落ち込む必要はありません。


「変われない自分がダメ」なのではなく、  
**変化には時間がかかる**  
それだけのことなのだと思います。


このことに気づけただけでも、  
認知療法に取り組んだ意味は、  
私にとって十分にありました。


つづきます。


最初からお読みいただける場合は、こちら↓  

naturalway.hatenablog.jp