こんにちは、ぐっちです。
前回までで、
夢をあきらめ、
すっかり自分を嫌いになっていたわたしが、
少しずつ変わっていくきっかけが、
うつ病という出来事だったことを書いてきました。
ところで、
「うつ病」という言葉は、
いまではかなり身近になりました。
皆さんの周りにも、
うつ病を経験したことのある方が、
一人や二人はいるのではないでしょうか。
それでもなお、
うつ病には、
いまだに多くの誤解がつきまとっています。
そこで今回は、
わたし個人の感覚や印象とは切り離して、
数字という、少し距離のあるところから、
うつ病を見てみたいと思います。
平成23年7月、
厚生労働省は、
それまで指定されていた
・がん
・脳卒中
・急性心筋梗塞
・糖尿病
という「4大疾病」に、
新たに「精神疾患」を加え、
「5大疾病」とする方針を決めました。
精神疾患には、
うつ病、躁うつ病、認知症など、
さまざまなものが含まれますが、
中でも、
うつ病・躁うつ病の総患者数は、
約112万人とされています。
112万人というと、
山形県や石川県の人口と、
ほぼ同じ規模です。
「国民病」と言っても、
大げさではない数だと思います。
さらに世界規模で見ると、
2015年時点で、
うつ病に苦しむ人は、
推計で約3億2,000万人。
世界人口のおよそ4%、
25人に1人という数字になります。
わたしの身の回りの実感とも、
かなり近い数字です。
それほど多くの人が経験する病気である一方で、
「なってからの対処」は語られても、
「予防」という視点は、
まだまだ少ないように感じています。
会社で年に一度、
メンタルヘルスの講習会を受けることは、
あるかもしれません。
けれど、
習慣、
考え方のクセ、
脳の特徴、
環境、
こうしたものが絡み合って起きるうつ病を、
年に一回の講習会だけで
防げるとは、
とても思えません。
むしろ、
この数字そのものが、
それでは足りていないことを、
示しているように感じます。
環境を変えることは、
一朝一夕ではできません。
理不尽な職場や、
人を消耗させる構造が、
すぐになくなるとも思っていません。
だからこそ、
少なくとも「いま」を生き延びるために、
一人ひとりができる、
現実的な手立てが必要だと思いました。
それが、
自分の脳の特徴を知り、
その特徴に合った、
無理の少ない習慣を身につけていくこと。
わたしがこのブログで書いている、
「紙一枚分の工夫」です。
わたし自身は、
30歳のときに、
うつ病を発症しました。
最初の診断名は、
「適応障害」でした。
その後いったん復職しましたが、
数年後に再発し、
再び休職しています。
いまは復職し、
業務量を調整してもらいながら、
波風はありつつも、
なんとか生活を続けています。
この間、
医学的な治療はもちろんのこと、
正直に言えば、
怪しげに見える民間療法や、
スピリチュアルと呼ばれるものまで、
本当に、
手当たり次第に試してきました。
それだけ、
どうにかしたかったのだと思います。
「うつ病になる人と、
ならない人には、
何か決定的な差があるのではないか」
そう考えていたからです。
自分には、
その「何か」が欠けていたから、
うつ病になってしまったのではないか。
そんなふうに、
どこかで思っていました。
けれど、
5年以上の治療を通して、
また、
周囲のうつ病経験者の話を聞く中で、
「決定的な差」
と呼べるものは、
見つけられませんでした。
明るくて、
多趣味で、
体力もある人が、
うつ病になることもあれば、
ネガティブで、
不摂生で、
不健康そうに見える人が、
(少なくとも今は)
うつ病になっていないこともあります。
その代わりに、
紙一枚分、
0.1ミリくらいの小さな差なら、
山のようにあることに、
気づきました。
睡眠の取り方。
休み方。
考えごとのクセ。
「頑張り方」の方向。
そうした小さな差が、
5年、10年、20年と積み重なって、
あるとき、
はっきりとした「厚み」となって、
表に出てくる。
それが、
うつ病という形なのではないかと、
思うようになりました。
だからこのブログでは、
「特別な人がなる病気」としてではなく、
誰にでも起こりうるものとして、
その手前で気づける、
紙一枚分の工夫を、
少しずつ書いていこうと思っています。
つづきます。
最初から読みたい方は、
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