続けられるかたちを探して  ―うつ病というわたしの一部―

何度も壊れて、そのたびに生き方を作り直してきました。 うつ病とともに働き、休み、 障害者として社会と向き合う今があります。 「頑張れば報われる」から降りた先で見えた、 無理をしない生き方のメモ。 ここは、立ち止まってもいい人のための場所です。

AIがブログの「心に残るフレーズ」を選べるのか、試してみた

このブログを書き始めてから、かなりの時間が経ちました。

気づけば記事数は900本を超えています。

 

正直に言うと、

自分でももう、

「どんな記事を書いてきたのか」を

全部は把握できていません。

 

たしかに書いた。

でも、細部は覚えていない。

読み返せていない記事もたくさんある。

 

そこでせっかくチャッピーの有料プランに入っているので、こう思いました。

 

AIに記事を選ばせてみたらどうだろう。

 

なぜAIに任せてみようと思ったのか

自分で選ぶとなると、

どうしても偏りが出ます。

 

最近書いたもの

思い入れの強い記事

うまく書けた気がしている文章

 

そういうものばかりを拾ってしまう。

 

でもこのブログは、

ほとんどは、

書かないと息ができなかった

考えがまとまらないまま置いた

その時の状態が、そのまま残っている

そういう文章です。

 

だからこそ、

書いた本人でもなく、

思い出補正もない第三者として、

AIに「心に残るフレーズ」を選ばせてみたかった。

 

やりたかったことは、シンプルでした。

 

AIは、900本以上の記事の中から

心に残るフレーズを抽出できるのか

できるとしたら、どんな文章を選ぶのか、です。

 

実際にお願いしたこと

AIには、最初こうお願いしました。

 

ブログ全文を対象にすること

原文を改変しないこと

心に残りそうなフレーズを抽出すること

 

もしこれがうまくいけば、

自分ではもう辿れなくなっている過去の記事の中から、

思いがけない言葉が拾われるかもしれない。

 

そんな期待がありました。

 

うまくいかなかった、という結果

実際にやってみると、

思っていた以上に難しかったです。

 

AIはどうしても、

・意味をまとめようとする

・代表的な一文を創作しようとする

・文脈を整えて、きれいな言葉にしようとする

そういう動きをしようとしてしまうし、

そういう動きに最適化されているようでした。

(チャッピー自身がそう打ち明けました)

 

でも今回見たかったのは、

チャッピーが編集したうまくまとまった文章ではありません。

 

AIが選んだ、第三者視点の

わたしのオリジナルの言葉のかけらです。

 

最終的には、

意味解釈をできるだけ排して、

構造条件(「。で終わる」など)だけで抽出するところまで試しました。

 

そこで出てきた文章は、例えばこんなものでした。

 

止まっていないか。

固まりすぎていないか。

溶け落ちきっていないか。

つまり、「生きている」ということです。

答えは、静かでした。


わけがわかりません。

 

これは、単純に条件に当てはまった言葉を抜き出しただけだからです。

 

分かったこと

今回やってみて分かったのは、

AIは、文章を拾い、まとめるのは得意ということです。

 

逆に、言葉の温度感は理解できない。

 

一方で、

自分がこのブログで「残っている」と感じる言葉は、

あとから意味を与えられたものではなく、

その時の状態が、

加工されないまま残っているものです。

 

そのときの肌感、リアリティです。

 

だから、AIには選びにくかった。

 

やりたかったことは、できなかった

結論として、

今回やりたかった形では、この企画は成立しませんでした。

 

900本以上の記事を前にして、

AIに心に残るフレーズを選ばせてみる。

 

その結果、

「今のAIでは難しい」という答えが出ました。

 

特におもしろいと思ったのが、

AIの、

・できないとは自ら言わずに(指摘してはじめて言う)、それらしい回答をしてくる

・わたしを絶対に肯定する

という「仕様」です。

 

「ハルシネーション」というそうです。

 

この仕様があるため、

AIと会話していると、

全肯定されているような万能感に陥りますが、

根拠を聞いたり誤りを指摘すると、

その万能感はもろくも崩れます。

 

これは、おもしろくもあり、

危険でもあると感じました。

 

そもそも、ちょっと使っただけで、

文章を創作する力がだいぶ鈍った気がします。

 

AIは一瞬で言葉を作り出しますから。

 

0→1というもっとも脳を使う部分をAIに任せていたら、

それは脳も鈍る。

 

スピードは格段に上がりますが。

 

それでも、やってみてよかったと思う

ただ、この試みのおかげで、

一つはっきりしたことがあります。

 

このブログは、

全部を把握し直すためのものではなかった、ということです。

 

その時その時を、生き延びるために書いてきた、ということです。

 

だから、

把握しきれなくなっていること自体が、

たぶん自然なのかもしれません。

 

AIに選ばせてみたけど、うまくいかなかった。

でも、その過程で見えたことは、

このブログらしい記録にはなりました。