こんにちは。ketoraaaです。
今回の休職。
様々なことが同時多発で積み重なっていました。
経緯は、以前書いた記事をご覧ください。
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その後、家族間の話し合いは行われませんでした。
それは、妻が自ら考え、犬を一旦妻の実家に戻す方向になったからです。
妻の、この気づきの力は、本当に尊敬します。すごいと思います。
わたしは、勝手に人間力と呼んでます。
わたしが群馬に戻ってしばらくして、妻からメールがきました。
ketoraaaはしんどいだろうけど、私は今回のことは良かったと思う。人生の指針を思い出せたし、二人の関係も気づかせてもらった。このままいっていたら、二人の未来は壊れていた。
と書いてありました。
うれしかったです。
言葉にできない感謝の気持ちが、からだじゅうを満たしていきました。
妻の人間力に、助けられました。
そして、夫が向き合う病気のこと、うつ病のことを、あらためて知りたい、と本を買って読んでいます。
主治医にその状況を伝えたところ、「それであれば主治医から説明するのがいいだろう、機会があれば一緒に診察に来なさい」ということで、今日の二人での診察を迎えました。
主治医のM先生は、診察時間終了後に時間を作って、50分くらい話しました。
うつ病に関する一般的な話から、わたしの特徴、今回の経緯、いまの治療方針、今後の犬の扱いまで、わかりやすく話し合ってくれました。
わたしは10分くらい説明があるだけだろうと思っていたので、先生の丁寧な対応に、心から良い先生に巡り会えて良かったと思いました。
今回の先生の話で特に印象的だったのは、妻が、家族の体調が悪化しているとき、家族はどうサポートしたらよいか聞いたところ、
「考えすぎだよ」と軽くささやくのもいいし、「あったかいレモンティーでもどうですか?」じゃないか。家族は治療者じゃない。議論を戦わせる相手でもない。治療は治療者がやる。逆に、治療者は患者にレモンティーは出せない。それぞれの役割を果たせば十分。あとはお互い普通にしていればよい。そのお互いの普通が好きで夫婦になったのだから。
という話。
家族は治療者じゃないという明確な役割分担は、家族がうつ病で苦しむことで、その家族も体調を崩しているような場合、とても大事なことのような気がします。
そして、先生から何度も指摘されている、わたしの性格。悲観的な考えに自らアクセルを踏むという。
その加速力がすごいので、早めに休職という判断をとったとのことでした。
加速力はブログにも出てますね(・_・;
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真面目で責任感が強く、内省心理学がクセになっているタイプの場合、あるあるだと思います。
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この点について、コラム表も書いてきました、マインドフルネスもやりました、あれもこれも地道にやってきました。それでも、30年付き合った性格は簡単には変わらず、もう何をしていいやら・・・。
とわたし。
するとM先生。
やらないをやりなさいよ。例えば南の島にいくとして、ダイビングなんか絶対ダメ。車での観光地巡りもダメ。ただプールサイドでぼけーっとして、簡単な本を読むくらい。それで、自然と頭に浮かんだことをやる。そういう時間が、人間の回復には必要。ヨガとか、禅でもいい。頭を空っぽにする時間。ホットヨガはダメだよ。交感神経を高めちゃうから。
え。
あ。
なんと。
まだ何か足りない。まだ工夫が足りない。何か新しい工夫はないか。
と、いつのまにか、わたしは魔法のような技を探していたことに、その時気づきました。
そういうものはないと、何度も何度もこのブログにも書いてきたにも関わらず。
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人間って不思議だし、固定観念の力をあらためて見せつけられた感じがします。
いまのわたしに必要なのは、足し算じゃなくて引き算だったのかと。
色眼鏡のフィルターがポロっと落ちました。
だからこそ、M先生は抗うつ薬断薬後も週一回の通院ペースを変えていないとのことでした。
ちなみに、コラム表を書くのも、書いた後にスッキリするならいいけど、逆に自分を責めたりするようならやらない方がよいよ、とのことでした。
そこは大丈夫そうです。
要するに、頭を空っぽにして、自然と浮かんできたことを行い、スッキリするかどうかで取捨選択していく、という感じでしょうか。
最後に先生に念を押されたのが、
妻がこうしてくれた、自分のために行動してくれたから、とketoraaaさんが責任を感じて判断したり行動したりしなくていいからね。それは、新たな負担を作るだけだから、奥さんは奥さんの判断で奥さんの範囲のことをやってるんだから、東京に戻る時期も含めて、ketoraaaさんは、自然と浮かんだことをやればよいのだからね!
二人で、副交感神経を優位にする旅行なんかもいいんじゃない。
おまけとして。
先生の経験則。
医学的な根拠はなし。
まったくの見知らぬ人の中に犬が放り込まれた時、犬は最も心臓の動きの遅い人のところによっていく。
つまり、最も副交感神経が優位な人のところによっていく。
だから、夫婦ともに余裕をなくして交感神経が優位なままにするより、全体の調和を考えて選択する方が、ペットにもよかろうと。
さらに余談ですが、妻が読んだ本には、うつ病は車のようなものだと書いてあったそうです。
車とは!
わたしがいままで出会った表現で、最も的を得ていると思いました。
確かにその車はわたしが運転はしていますが、車には車の特徴があり、そこは、わたしのコントロール外のことです。でも、わたしはその車に乗って、人生という道を走ります。それには車の特徴を知って、うまく乗りこなせるに越したことはありません。
そういう意味での車です。
なるほど、車か。
頭をのたうちまわる黒いドロドロよりは、いいかもしれません。