こんにちは。ケトラーです。
引き続き注目のストレス対処力SOCの話です。
蝦名先生が言うには、SOCの育て方は、たった2つとのこと。
良い側面に目を向け、肯定的な言葉を使うこと。
例えば、車に追突されて怪我をして、速い球を投げられなくなった、という事実に対して。
どうしてなんだ!これからどうしたら・・・。
ではなく、
確かにこの事故のせいで速い球を投げられなくなった。しかし、全ての野球選手が速い球を投げられるわけではない。バッターに挑戦してみよう!
と言い換える。
それだけ。
ちなみにこれ、イチローの実話だそう。
人は、言語と気分と思考の3つのバランスで成り立っています。
気分と思考に直接アプローチして変化させることはできませんよね。
言葉は変えられます。
言葉を変えることで、悪循環を断ち切れるのです。
これ、武田双雲さんもおっしゃっているし、わたしもスリーグッドシングスとして実践して効果を体感済み。
一見ネガティブな事に対しても、肯定的に表現する習慣を身につける、その些細な習慣だけで人生という大きなものが変わります。
スリーグッドシングスのように、肯定的な振り返りを習慣にするのがおススメです。
さて、これ、
スピリチュアルな引き寄せの法則の話をしてないですからね!
科学的な根拠のしっかりした、精神医学の話です。
肯定的な表現は、内発的動機を引き出すことが分かってます。
つまり、自分の意思としてそうしたいってこと。
外発的なのは、褒められたいとか、怒られたくないとか。
これは、長続きしません。
みなさんも経験ありますよね?
2つ目のSOCを高める方法は、
わかるべきことか、わかる必要のないことか見極めること。
例えば、ナチス時代のユダヤ人たちが、「この戦争はいつ終わるのか」を考え続けても、ポジティブな感情を持続できません。
現実には「答えのない問い」があります。不条理で、非合理的な。
これも、このブログで何度か書いてきたあきらめの力とシンクロする話。
「逃げるは恥だが役に立つ」という大ヒットドラマがありましたね。
あのタイトル、実はハンガリーのことわざなんだそうです。
意味は、「勝てそうなところで戦え。そうでないものはさっさと逃げろ。」笑
そのように、意味のある問いにエネルギーを集中投下することが、SOCを高める大事な方法なんだそうです。
おまけ。
このブログを読んでいただいている方には、心が弱りきっている人もいると思います。
蝦名先生もおしゃっていましたが、そういう時は、肯定的な言葉を使ったところで、エネルギーは減る一方です。
充電機能が故障していますから。
そういう時は、1日のうちで5分でも、「いい気分」になれる時間をもって、それをほんの少しずつ増やしていくことが大事です。
大好きな飲み物を飲む。漫画を読む。ちょっとした贅沢を許す。なんでもOKです。
さて、余談ですが、先日カリフォルニア大学のゴールディン先生のマインドフルネス講習に出ましたので、日米の講習の違いがおもしろかったです。
気づきをシェアするまでは同じでしたが、ゴールディン先生は、その気づきに何もコメントせず、先生の考えも言いませんでした。
一方で、蝦名先生は、「例えばこの場合・・・と考えられる」と必ず例を提示しました。
どちらがいい方法という話ではありませんが、日本の場合、提示した「考え方の例」が「正解」として扱われて、「この考えが出てこなかった自分はダメだ」となる可能性はありそうだと思いました。
SOCについて興味を持たれた方はこちらの本をどうぞ。
スピリチュアルからは入りにくいという方は、最新の精神医学を入口に、スピリチュアルと科学の境目が曖昧になりつつあるおもしろさを感じてください。