こんにちは。ケトラーです。
保健学博士の蝦名玲子さんの講習会に行ってきました。
テーマは、「折れない心の育て方」。
同じような現象を経験しても、心は折れたり折れなかったりします。
ナチスドイツを生き抜いた人々への大規模な調査から分かったその違いは、SOCというストレス対処力だったそう。
SOCとは、Sense of Coherence
首尾一貫感覚。
首尾一貫感覚とは、「この世界は予測可能で、資源は自分にあり、関わるに値するという見方が、確信を持って持続している感覚」のこと。
一言でいうと、自分が信じられている状態、という感じでしょうか。
これ、多くのスピリチュアル思想とシンクロする話です。
いま人を引きつけるスピリチュアルは、自分自身が心地よいこと、楽しいこと、心地よいこと、ナチュラルなこと、をベースに世界を広げていこう!というものです。
滝行、断食、瞑想、苦行、強引な勧誘といったイメージからは程遠くなりつつあります。
研究により、ナチス時代を生き抜いても健康だった人たちは、SOCが高かったことがわかって、注目されるようになったそうです。
SOCは、具体的には次の3つの感覚からできています。
自分の置かれている状況を理解できて、今後がある程度予測できる感覚。
把握可能感。
例えば、仕事でミスしても、「何でミスをして、何をすれば良いか」分かっている状態であれば、さほどストレスは高まりません。
逆に、わけもわからずその状態になっていると、不安は高まります。うつ病はその典型です。
2つ目の感覚。
自分の資源を集めれば、困難な出来事に直面しても、やっていけると信じられる感覚。
処理可能感。
例えば、あるトラブルに対して、以前の経験などから対処法が見出せる状態。
これが見いだせないと、「もうどうしようもない」と絶望的な感情に押しつぶされます。
最後の感覚。
ストレスをもたらす出来事を、これは人生に必要なことだと意味を見出せる感覚。
有意味感。
例えば、このブログでも紹介したエジソンのエピソードがあります。
エジソンは、電球を発明するのに1万回失敗したそうですが、それを記者に聞かれたエジソンは、「失敗だとは思わない。1万回のうまくいかない方法を発見できた」と答えたそうです。
蝦名先生の言葉では、わかる・できる・やるぞ!の感覚。
わたしにとって今の仕事は、有意味感がまったくありません(>人<;)
この3つの感覚から構成されるSOCは、生まれ持っての楽天気質とは違って、いくつになっても日々の生活の中で学べる能力だということが研究で明らかになっていると蛯名先生。
ですから、ちょっとした工夫でSOCを高めましょう、というのが講習の最大のポイントでした。
こう書くとちょっと難しそうに聞こえるかもしれませんが、SOCを高める方法はとてもシンプルです。
講習で紹介されたのは、たった2つの方法でした。
つづきます。