こんにちは!
ketoraaaです。
前回は、問題解決法の目標設定の第一条件である、スモールステップについてお話ししました。
二つ目の条件は、数字で計れる目標とすることです。
先ほど立てた「一週間のうち2日は朝8時に起きる」には、「1」と「2」と「8」という数字が入っており、ハードルが明確です。
これが「朝早く起きる」という曖昧な目標だった場合、達成できなかった時に、自分が何センチのハードルが飛べなかったのか分からず、次の目標を設定することができません。
その結果、「目標を達成できなかった自分はやっぱりダメなんだ」と、やはり挫折感から自分を否定してしまいがちです。
それを防ぎ、達成できなかった目標も次につなげるために、目標は数字で計れるものとします。
最後の条件は、私が最も目からうろこが落ちたものです。
他人との接触は大変なエネルギーを必要とするため(そうでない人もいますが、それぞれに個性です)、他人との接触に慣れていくことは休職中の大テーマです。
そこで、「Aさんとランチに行く」というような目標を立てることがあります。
目標を実行した結果、Aさんの都合が悪く、ランチに行けなかったとします。目標は達成できませんでした。
さて、ここで私の目標はどのように見直せるでしょうか。
実は「私が」見直せる点はありません。
なぜなら、「Aさんとランチに行く」という目標は、Aさんの都合により達成が左右されるからです。
Aさんの都合は私とは無関係の、私にはどうにもできない、私のコントロール外のことです。
「Aさんとランチに行く」という目標は、極端に言えば、「100円を拾う」という目標と同じなのです。
100円が落ちているかどうかは偶然の産物で、私の行動ではどうすることもできません。
このように、自分だけでできる行動と、人を巻き込む行動の違いを知ることで、自分のコントロール内の目標が立てられるようになり、自分のコントロール外の目標で偶然に左右されいたずらに挫折してしまうことを防げます。
先ほどの場合は、「Aさんにランチに行こうと連絡する」が、私にできる範囲の目標です。
連絡した後はAさんの都合なので、実際に行けるかどうかは目標とは関係ありません。
連絡できた時点で目標達成です。
このように、結果ではなくて行動を目標にしましょう。
神よ、願わくは私が変えられないことを受け入れる平静さを、変えられることを変える勇気を、そしてその違いを知る知恵をお与えください。
という格言も知られているくらい、私たちはこの境界を曖昧に捉えていることが多く、必要以上に自分を傷つけています。
普段から「どうも自分は他人に振り回されてしまうなぁ」と感じている場合、自分でコントロールできないことを手放すと、少し楽になるかもしれません。
私は、リワークを終えたいま、毎週日曜日の日記に、次の週の目標を書き、翌週の日曜日に達成具合を見て、次の目標を決めています。いまの目標は「朝起きて30分はスマホに触らない」です。
こうして小さな成功体験を積み重ねることで、「自分を好きになりたい」と願い続けることではどうにもならなかった自己肯定感を緩やかに高め、少しずつ「復職」という大きな結果に近づいていくことができるようになりました。
皆さんもぜひ自分なりに生活に組み入れてみてはいかがでしょうか。
つづきます。
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