沖縄ツーリスト会長にオススメしていただいた
高橋哲哉著「犠牲のシステム」
(犠牲を尊い犠牲として正当化するか、隠蔽する、福島における原発であり、沖縄における米軍基地)
戦争、福島、沖縄で読み解いた本書は、
犠牲の上にはなりたたせることで責任を逃れる日本という在り方を暴き出している。
無責任の体系というやつ。
そして今まさにパンデミック下で、
観光や飲食(最初は「夜の街」だった)をスケープゴートとして、
潜在的犠牲のシステムを発露させている日本がある。
ちょうど、Netflixの「新聞記者」も昨日観たので、
公文書改ざん問題での財務省職員の自殺も、
同じ構図がある気がしてならない。
この体系の元では、
全てがあいまいに終結し、
いつまでも同じことを繰り返すという特徴があるのだ。
高橋さんが言うように、
肝心なのは犠牲のシステムを止めることなのだ。
福島県庁で除染対策に従事し、
いま沖縄で観光に従事するボクは、
日本の本質的な課題である
犠牲のシステムとの奇妙な縁を感じている。
たぶん、ここには何かある。
ボクが肌で感じてきたことを
言語化している名著。