今日は「忍者ハットリくん」風タイトルではじめてみました。
にんともかんとも。
それにしても実写版の忍者ハットリくんは、夢に出てくるレベルだよなぁ・・・(笑)
あっ!
今日は忍者ハットリくんについて語るのではありませんでした!
インドに行ったり、スピリチュアルなセッションを受けたり、沖縄でシュノーケリングしたり、ノリで下田にヨガにいったりしつつも、精神科への通院はきちんと続けているぐっちです。
5月に発症した条件性情動反応から、抗うつ薬減薬を中断し、抗うつ薬と精神安定剤の服用を続けてます。
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かつてのぼくだったら「未だに安定剤を飲むなんて、ぼくは永遠に治らないんだろうか…( ;∀;)」と落ち込んでいたところですが、今は「安定剤を飲んでいるか否かに関わらず、やりたいことをやる」と薬で自分をジャッジしなくなりました。
この「条件性情動反応」という聞き慣れない名前。
ジョーケンセイジョードーハンノー??
転院したクリニックで、「パブロフの犬みたいなものです」と言われました。
もっと簡単に言うと、梅干しを見るだけでよだれがでるようなもの。
「強いストレスと電子音などの刺激が関連付けられて、その刺激を受けるだけで強いストレスや不安が起こってくるようになる」という不安症の一種だそうです。
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ぼくの場合、「神経過敏に伴い急に襲う不安」がこれにあたります。
転院するまで7年通ったクリニックでは、この不安は自律神経失調症と診断されていました。
自律神経失調症と条件性情動反応だと、対処法が全然違います。
5月から飲み始めた安定剤は、最初はセルシン(ジアゼパム)2mg×2錠を1日3回で、転院してからは、断薬しやすいという効き目の長いメイラックス(ロフラゼプ酸エチル)1mg×2錠に切り替えました。
転院して、抗うつ薬レクサプロは、10mgを隔日半錠から、毎日1錠に戻しました。
これは、転院したクリニックのH先生のアドバイスで、「デパス、コンスタン、セルシン、メイラックスなどのベンゾジアゼピン系の安定剤・睡眠薬(世に出回ってるほとんどの安定剤と睡眠薬はベンゾジアゼピン系)は日中の活動への影響が大きいので、減らすのは安定剤が先」と聞いたから。
逆に抗うつ薬は、副作用はありますが、安定剤に比べれば日中の活動への影響がないので、飲み続けながら飲んでいることをあまり意識しない生活を続けやすいそうです。
ぼくの実感としてもそうでした。
もちろん効き目や副作用の出方には個人差がありますので一概にそうだとは言えません。神経系の薬は特に。
日中の活動への影響で言うと、例えばベンゾジアゼピン系の安定剤や睡眠薬は、服薬上の注意事項に「運転の制限」が書かれていることが多いです。
そのくらいフラフラしちゃうんですね。
ぼくの場合は、睡眠薬のハルシオン(トリアゾラム)を飲んでいる時には、体が重だるい、頭の回転が鈍い、お腹が空くと手が震える、足がもつれる、冷え性などの症状がありました。
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さて、安定剤を飲み始めて3カ月。
抗うつ薬も効いているのか、条件性情動反応が出ることはなくなりました。
それで、様子を見ながらメイラックスの減薬を進め、今は隔日1mg1錠まで減って1週間たちます。
今のところ、眠い(´ぅω・`)のと、ほんの少し過敏なときがあるかな、くらいな感じです。
ここ10日間くらいネムいのはこれでしょうか。
まぁ、薬の無い状態にカラダが慣れるまで3カ月くらいは色々起きると思うので、その都度ブログネタにさせてもらいます(´▽`)
ちなみに、新しいクリニックでの治療は、主治医による服薬調整とカウンセラーのよるカウンセリング(保険外)です。
エクスポージャー療法(暴露療法)というのは飛び道具のようなものかと思っていましたが、先日の通院で聞いたところ、要するに「あえて反応が出る場に身を置き続ける。反応が出る場に行ってみる」ということでした。
自主学習みたいなものかな(笑)?
刺激と反応が学習によって結びついてしまったので、今度はその刺激が起きてもストレスになる出来事は起きないと、新しく学習していくというわけ。
次に出たら試してみたいと思います。
では今回の本題。
向精神薬との向き合い方。
精神疾患の治療で、抗うつ薬、安定剤、睡眠薬といった向精神薬との向き合い方は多くの人が悩むテーマです。
ぼくは、7年の間で完全な断薬が出来たのは2カ月間くらいでした。
その2ヵ月も、体調悪化によって服薬を再開し、今も服薬中。
そもそも「飲むか」「飲まないか」
そして「飲み続けるか」「断薬するか」
とっても難しい選択のように思えます。
でも、今のクリニックのH先生と出会って、実はシンプルな問題かもしれないと思うようになりました。
そもそも「治療」という概念が、「病気やけがをなおすこと。病気や症状を治癒あるいは軽快させるための医療行為。」なので、実はうつ病においては、この「治療」は、当てはまらないかもしれないと気付いたんです。
「骨折の治療」であれば、医師の指示にきちんと従った治療が必要になります。
まさに治療としての治療。
治すことが第一目標。
ぼくの考えでは、うつ病の「治療」には、骨折の治療と決定的に異なる点があります。
それは、日常生活に支障が無くなった後、「カラダが出したサインを活かすかどうか」です。
骨折は、別にカラダのサインではありません。
物理的な損傷です。
だから、損傷が回復したら終わり。
一方で、うつ病や、うつ病に限らず「カラダが出したサイン」は、「生き方、暮らしを見直しませんか?」というカラダからの提案です。
損傷が回復したから終わりではなくて、ある意味、眠れるとか食べられるとか、動けるという暮らしを取り戻してからが本番。
ですから、ここから先は、提案を飲むかどうか、自分自身が「決める」んです。
医師は、ぼくの望む生活や目標を決めてくれませんし、決めてもらっても困りますよね(笑)
医師に自分の意志を伝えて、それに適した選択のアドバイスをもらい、自分で決めていく。
そういう意味では、精神疾患の治療は、患者主体の「生き方の選び直し」(「見直し」「棚卸し」?)ではないでしょうか。
H先生の本にも、「治る患者さんは、必ず治したいという意志を持っている」と書いてあったように記憶しています。
一方で、精神科に行く方の多くの望みは、「不安解消」と「不眠解消」だと思います。
不安を消して、よく寝て、後はこれまでの生活を続けることを第一目標にするのであれば、抗不安薬・睡眠薬を使い続けるという選択もあります。
別に、それがダメという訳ではありません。
なぜか「薬を使い続けることはダメ」という考えも根強いようですが、あくまで生き方の選択なので、ぼくは正誤はないと思います。
「飲み続ける」「断薬」、どちらの選択肢にもメリット・デメリットがあります。
「断薬」にあまりにフォーカスして、「断薬できればすべてOK」というのであれば、「その人の人生のゴールは断薬だった」ということになりますが、そういう方はいないのでは?
だから、あくまで薬の選択は、数多ある人生の選択肢の一つ。
今の環境への適応を望むことを、間違っているとは言えません。
通ったことない道は、右に行ったり左に行ったり斜めに行ったり戻ったりするもの。
「カラダが出したサイン」を受け入れて、生き方の見直しをする場合は、自分自身の勇気が必要です。
住み慣れた街を離れて、初めて遠い町で一人暮らしするようなものですから。
不安もあるでしょう。寂しさもあるでしょう。後ろ髪引かれる思いもあるでしょう。
それでも、「不安を減らすこと」ではなくて、「ワクワクを味わうこと」にエネルギーを注ぐと「決める」かどうか。
決める時の自分のベース、土台、基準はどこか。
目の前のことを丁寧に観察していくと、漫然と流されているように見えて、意外と自分で決めていたんですね。
漫然と流されると「決めていた」のも自分です。
その選択の積み重ねが、今の自分。
ぼくは高校生の時よりはるかに好きです、今の自分。
ぐっち