7年通った精神科を転院して、新しいクリニックでの治療2回目です。
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まずは、服薬日記をみたH先生の感想。
睡眠薬は前回の診察以降服薬していません。精神安定剤(抗不安薬)セルシンは、4mgを1日3回食後に飲んでます。
休日は飲まなくても大丈夫だと思うけど、休日でも、セルシン(精神安定剤)飲んでるね。
毎日、きっちり3回飲んでるね。
効いている時間からすると、昼は飲まなくても大丈夫なんだよね。
飲む回数を減らすか、長時間作用するものに変えるかしたいところだけど、どうする?
ここで一応向精神薬のキホンを説明しますね。
向精神薬(抗うつ薬、精神安定剤・抗不安薬、睡眠薬など)は、服用した薬の濃度が体内で薄まったことを示す「半減期」というもので分類できます。
超簡単に言うと、効き目の早さと長さです。
短時間型から、超長時間型まであり、「半減期」が短いほど、素早く体内に行き渡るため、いわゆる「効き目が早い」という状態になります。
不安が出たらすぐ飲めばすぐ効くわけですね。
しかし、特にベンゾジアゼピンという成分で作られる精神安定剤と睡眠薬に言えることですが、短時間型にもデメリットがあり、効き目が早い分、「飲めば効く」ということをカラダが覚えていき、依存の危険性が高まります。
さらに、「不安さえ出ればあの薬が飲める」という条件反応を身に付けてしまい、自ら不安を作り出していくことも。
漫然と服薬する状態が続くと、過剰服用、肝機能低下、退薬症状などの影響が現れる恐れがあるので、H先生は慎重に調整しています。
ちなみに、ほとんどの精神安定剤と睡眠薬がベンゾジアゼピンです。
参考HP:抗不安薬の分類とその特徴について | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科 精神科 - 杉浦こころのクリニック
ちょっと服薬の抵抗感を煽るようなことを書きましたが、ですが!
H先生が言うように、適切なタイミングで適切な量を服薬すれば、極めて効果的な薬です。
ここまで丁寧に調整してくれる先生で、むしろ安心(^^)
だいたいの精神科では、「じゃあ、同じ薬で様子を見ましょうか」と言われると思います。
精神安定剤として有名なデパス(エチゾラム)は短時間型。
コンスタン(アルプラゾラム)は中間型。
わたしが服薬しているセルシン(ジアゼパム)は長時間型に分類されます。
H先生の提案は、いま目の前の諸問題に対処していくために、薬を変えたくない、というのであれば現状維持。
とりあえず減薬に向けて、少しずつ試してみたい、というのであれば超長時間型に変更。
わたしは、後者を選びました。
セルシンから、超長時間型のメイラックス(ロフラゼブ酸エチル)に変更です。
まずは試す。体感する。
わたしの経験では、これは、精神疾患治療の最も大事な作法です。
これで、1日3回だった服薬が、1日1回となります。
カラダの変化は、ブログで報告していきますね(^^)
さて、続いてはK先生とのカウンセリング。
いよいよ、条件性情動反応(ジョハン)に対するエクスポージャー治療がはじまるのか!?
と思ったら、「落ち着いていきや~」でした。笑
今回は、なんと自分史の振り返り。笑
いやいや、シータヒーリングのTさんとのセッションで散々やったやつ!笑
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スピリチュアルと精神医学の垣根がグラデーションになっていることをますます実感。
ただ、精神医学では、その時々の気分を±100で数値化していきます。
この出来事で気分は+80の状態になった。
この出来事で-90になった。
という風に。
今回は、30歳以降くらいまでの振り返りで終了。
最後に感想を聞かれて、正直に「これが条件性情動反応の治療にどうつながっていくのかな?という感想です」とお伝えしました。
「段々つながっていきますよ」だそうです。
ほうほう。
そりゃ楽しみ。
焦らず丁寧に自分をケアしていこう。
まず、自愛でコップをいっぱいにするために。
あ、そうそう。
H先生にも、尊敬する武田双雲さんのセミナーにいった話もしました。
「楽しさ」は「いつかの楽しさ」じゃなくて、「今の楽しさ」の先に「本当の楽しさ」が続く。
というわたし的最高の双雲語録も。
するとH先生。
それは、そのとおりだよね。
末期がんで抗がん剤治療に苦しむ患者に、「この苦しみを乗り切れば楽しくなるよ」とは言えないもの。
じゃあ、そのぐっちさんに、オススメの本があります。
わたしが書いた(翻訳した)本で一番売れた本なんですよ。笑
よければ読んでみてね。
ということで、アトゥール・ガワンデ著「死すべき定め――死にゆく人に何ができるか」をオススメしていただき、さっそくネット注文。
Amazonによると、
われわれは老化、衰弱と死を医療の対象として、まるで臨床的問題のひとつであるかのように
扱ってきた。しかし、人々が老いていくときに必要なのは、医療だけでなく人生――意味のある
人生、そのときできうるかぎりの豊かで満ち足りた人生――なのだ。『死すべき定め』は鋭く、
感動的なだけではない。読者がもっともすばらしい医療ライター、アトゥール・ガワンデに期待したとおり、
われわれの時代に必須の洞察に満ちた本だ。
――オリヴァー・サックス(『レナードの朝』著者)
ぐっち