インド・リシケシで体験したスリンダー先生のヨガ。
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その来日クラスにいってきました。
最後に写真を撮る時に、インドで一緒だったヒロコさんが「1か月前にリシケシで先生のクラスを受けたんですよ」と話したら、「あぁ、そうだよね。君たち見覚えがあるぞって思ってたよ」とおっしゃってくれて、うれしかった~(≧▽≦)
先生のヨガについての言葉の一滴一滴が細胞まですんなりと染み込み、本当に感動しました。
スリンダー先生の来日は2回目だそうです。
前回の来日はかなり前らしく、今回、複数のヨガスタジオが連携しスリンダー先生を日本に呼ぶことが出来たとか。
5月初旬にリシケシで先生のクラスを受けてから、1ヶ月も経たずに奇跡的な偶然での日本での再会。
もちろんアーサナの最中の先生のサポート&Goodの合図も最高なんですが、
日本語通訳もついていたので、ようやっとスリンダー先生のお話が理解できました。
話を聞きながら、ヨガを通じて、はじめて涙が出そうになりました。
いまも興奮冷めやらぬ、という感があります。
スリンダー先生のお話は、「不安」「楽しさ」「感謝」という今まさにわたしの心が動いているキーワードの真理であり、感覚と言葉がシンクロしていく喜びに、心が震えました。
スリンダー先生がおっしゃるには、ヨガは、人生をより自分らしく生きる知恵を学ぶこと。
だからわたしは惹かれるのかもしれません。
それでは、わたしなりの解釈ですが、スリンダー先生のお話をご紹介します。
アーサナ(ポーズ)には、簡単なアーサナも難しいアーサナもありますね。
https://womenshealth-jp.com/a-fitness-yoga-for-digestion-181221/node_57691/
https://loohcs.jp/articles/570
人生も同じです。
容易に進むときもあれば、困難なときもあります。
人生の目的もアーサナの目的も、目的地は同じです。
楽しむことです。
ですが、アーサナをとるときに、恐れを感じる人はいますか?
それは、例えば、このアーサナで鼻が骨折したらどうしようというような恐れですね。
恐れを感じていると、アーサナは楽しめません。
この恐れとどう向き合うのでしょうか。
難しいアーサナのとき、ヨガでも道具を使います。
https://www.yogaworks.co.jp/products/choose_yogablock/
人生も同じです。
アーサナでも人生でも、恐れを覚えたら、一人で抱え込まないで、それを信頼できる人に打ち明けてほしいのです。
自分一人で解決できない問題だと感じた時は、人に頼るサインなのです。
恐れを一人で抱えたままにして溜め込むと、恐れの根は深くなり、断ち切れなくなります。
根が深くなる前に、断ち切るのです。
それが、ヨガ指導者の責務です。
ヨガは助けになります。
今日どんな種をまくかが大事です。
その種が果物を作ります。
今日ネガティブの種を蒔けば、明日はネガティブの果物がなります。
明日ポジティブでいたければ、今日ポジティブの種を蒔くことです。
ネガティブの根を断ち切り、ポジティブの種を植えましょう。
ただし、恐怖自体は悪いものではありません。
必要なものでもあります。
転んだら骨折してしまうかもしれませんね。
転んでしまうかも、という恐れは身を守ります。
ですから、慎重になるため、自分を守るためには、恐怖は必要なものです。
動物にも恐怖はあります。
人間の恐怖と動物の恐怖の違いはなんでしょうか?
動物はある一定の状況でしか恐怖を持ちません。
その状況がなくなれば、自由です。
しかし、わたしたちは恐怖を一生持ち続けることがあります。
それが違いです。
恐怖は必要ですが、持ち続けないことです。
持ち続けると無意識に組み込まれ、意識して行動している部分に反映されます。
その落ち込みは、精神的な病気として、現代ではとても深刻な問題になっています。
例えば、リラックスして立った姿勢(タダアーサナ)の時、自然の摂理でカラダは下に下がっていきます。
https://genten-life.kuipo.co.jp/contents/168.amp
重力とはそういうものであり、このエネルギーの下降(落ち込み)は、人間の自然な性質なのです。
このカラダのクセ「怠惰(タマス)」を崩し、力を上に開花させていくのがヨガです。
エネルギーは、下から受けて上に引き上げていくものです。
ヨガで背筋が伸び、関節と関節の間にスペースができ、首も伸びていく。
https://mystressfree.com/?p=3844
すると、エネルギーは上に上がっていきます。
ヨガは、怠惰からより活動的な状態(ラジャス)にしていくものです。
感情の力はとても強いです。
恐れの根を断ち切るのは、力を上に開花させるテクニックです。
ほんの少し自信を持てれば、自信はポジティブなエネルギーを作ります。
ネガティブなエネルギーは自分を引き下げ、ポジティブなエネルギーは自分を勇気づけます。
ポジティブなエネルギーは変革です。
人生を楽しみたいのであれば、そういうテクニック(ヨガ)が必要なのです。
どのように自分を理解して、アーサナを楽しむか。
楽しむだけではありません。
アーサナは動作であり、骨組みです。
まず骨組みを作り、それを動かし機能させ、最終的には社会と繋がります。
ヨガは社会的なものなのです。
人生のすべてをしっかり楽しむ。
何が来ても自分はしっかり楽しむ(サットヴァ)。
アーサナを通して、人生そのものを体験しているのです。
このクラスを、身体的なエクササイズだけと思わないでほしいのです。
どうやったら自分の人生がもっとよくなるかという、精神的なエクササイズなのです。
アーサナを通して人生そのものを体験しているというところまでお話ししましたね。
そして、ヨガと人生は同じです。
つまり、「どうやったら楽しんでアーサナをとれるか」という良質な知恵が、人生においてもとても大切なのです。
例えば、胸を開くアーサナを、どうしてするのでしょうか?どういう効果があるのでしょうか?
https://www.revwet.com/サーフィン上達には犬の真似がカギ/
(心を開くため?)
そうですね。どうやったら開けるでしょうか?
(感謝の心を持つこと?)
感謝(慈愛)というのはどういう意味ですか?
(神に感謝すること?)
神様だけですか?
まずは、自分に感謝してください。
それこそがアーサナを楽しむ、つまり人生を楽しむ第一歩です。
自分自身が自分に一番近いんです。
自分を許すことを学ばなければいけません。
たくさんの間違いをするのが人生です。
それは、良い知識を知らないだけです。
今自分を許すこと、受け入れることで自分自身に感謝することを学ぶことができます。
大切なのは、単に感謝の言葉を発するだけでなく、自分の内側に作りあげることです。
辞書に書いてある単なる言葉としての感謝は実用的ではありません。
自分が実感した時に、はじめて使えるのです。
自分を愛すること、自分に優しくすることで、はじめて自分に対する感謝の気持ちを実感することができます。
まずは柱(感謝)を作って、それを動かします。
道具(ヨガ)を活用できれば、精神的な部分に変化をもたらし、基盤を作ることができます。
感謝を持つことはポジティブなエネルギーです。
ポジティブなエネルギーは、前を向くことを教えてくれます。
なぜ目は前に2つついているのでしょうか?
2つあるのでしたら、一つは前に、一つは後ろにあった方がよほど便利ですよね。
しかし宇宙は、目を2つ前だけにつけました。
宇宙はこう言っているのです。
後ろからくるもの、過去は、見るのではなく、学ばなければならない。
後ろからくるものを学び、見るのは前だけだと。
人生の目的地は、過去ではなく、前にあります。
人生の目的地に辿り着くには、感謝という前向きなエネルギーが必要です。
自分の中に他人と戦うためではない、自分の人生を楽しむ良い火を燃やしてください。
火は自分を助け、人生の目的地に連れて行ってくれます。
そのために、胸を開くこと、自分自身に感謝することを学ぶのです。
胸を開くアーサナをする時には、筋肉で開けばいいだけではありません。
自分を受け入れ、感謝すること。
心を開くこと。
自分を前向きにすること。
そして、人生の目的地へ向かって前に進めます。
それらは、人生に必要なものですね。
だからすべてのアーサナで胸は常に開くのです。
自分を受け入れて感謝することに責任を持ってください。
みなさんは本当によく頑張りました。
今日ほんの少しでも頑張り、ポジティブの種を蒔いたのだから、明日はもっと良くなる。日に日に人生がより良くなっていくと自分に言い聞かせてください。
自分のチャレンジを楽しんでください。
いい種を植えれば、すばらしい果物が育ちます。
ぐっち