こんにちは!
ketoraaaです。
前回は、休職から3カ月、いよいよリワークに参加したところまでお話ししました。
長い前置きとなりましたが、ここから本格的に紙一枚分の工夫の話になります。
このリワークを通じて、私は多くの工夫を学ぶことが出来ました。
最初に書いたように、一つひとつは、何か魔法のような一発逆転の裏技というようなものではありません。
関連記事:多くの人に知ってほしいうつ病を予防する紙一枚分の工夫 - ナチュラルなイキカタ
やらないよりはやった方がマシくらいのものかもしれません。
ですが、リワークで過ごせた2カ月間は、あまりにも当たり前と思われていて、わざわざ行われることのない紙一枚分の工夫を、「いちいちわざわざ」やることの大切さが身に染みた時間でした。
これから、そうした技法のなかで、特に印象的だったものをご紹介していきます。
まず初めにご紹介するのは、うつ病治療の心理療法の中でも最も代表的な認知療法です。
代表的なわりに、認知療法的考え方は、私たちの常識、習慣、固定観念、先入観に、全くと言っていいほど浸透していません。
部活でも、勉強でも、バイトでも、人材育成でも、どのような場面にも応用が効くのに、本当にもったいないことです。
認知療法は、1960年代にアメリカのアーロン・ベックさんが提唱した心理療法です。
認知行動療法という名前の方がメジャーかもしれません。
リワークを経験された多くの方がそうだと思いますが、私もリワークで、この認知療法に繰り返し取り組みました。
それくらい、薬物療法以外のうつ病の治療としては代表的な技法です。
私は、自分が受けたリワークと同様、認知療法と行動療法を分けた方が分かりやすいと思いましたので、このブログでも分けて説明したいと思います。
行動療法は、そのうち問題解決法としてご紹介します。
うつ病の渦中にあると、頭の中を否定的な考え、ネガティブな気分が渦巻き続けています。
ネガティブな気分としては、「不安」「怒り」「悲しみ」「恐怖」「妬み」「寂しさ」「焦り」「悔しさ」「恥ずかしさ」「憎さ」などがあります。
私の頭の中が巨大な蜘蛛の巣だったように、それらでいっぱいになってしまえば、他の客観的な事実やポジティブな見方が入り込む余地はありません。
うつ病と診断されなくても、否定的な思考に振り回されて消耗している方はたくさんいます。
それらが相互に刺激し合い燃料となって、より強いネガティブな気分を引き起こすこともあります。
認知療法は、このネガティブな気分を引き起こす「物事の見方」に対してアプローチし、練習を繰り返して、客観的な事実やポジティブな感情にも目を向ける視点を養い、バランスのとれた思考を身に付けていく方法なのです。
つづきます。
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