続けられるかたちを探して  ―うつ病というわたしの一部―

何度も壊れて、そのたびに生き方を作り直してきました。 うつ病とともに働き、休み、 障害者として社会と向き合う今があります。 「頑張れば報われる」から降りた先で見えた、 無理をしない生き方のメモ。 ここは、立ち止まってもいい人のための場所です。

漢方を試したことで、食べる感覚が少し戻った話

こんにちは、ぐっちです。

 

前回までで、
ワーカーズハイの果てに神経過敏になり、
うつ病と診断されて仕事を休むことになったところまでを書きました。

 

抗うつ薬を飲み始めましたが、
周囲の経験者から聞いていた通り、
飲んですぐに何かが劇的に変わる、ということはありませんでした。

 

体を起こすこともつらく、
食事の準備や身の回りのこともできず、
ひとまず東京を離れて、
実家で静かに過ごすことになりました。

 

「何かをしなければならない」
という状態はそれまで何度も経験してきましたが、

 

何もせず、
ただ休む、

という時間は、これが初めてでした。

 

どう過ごしていいか分からず、
時間だけが余り、

枕元に置いたスマートフォンで
知り合いのSNSを眺めては、
気持ちが大きく揺さぶられました。

 

何気ない一言に強く反応してしまい、
後から何度もその言葉を思い返してしまいます。

 

自分でも、
「これは今の状態ではよくないな」
と思っていました。

 

食欲はほとんどなくなり、
体重は落ち続け、
結果的にかなり痩せてしまいました。

 

抗うつ薬と一緒に、
胃の調子を整える薬も処方されていましたが、
わたしの場合は、
正直なところ、あまり変化を感じられませんでした。

 

あるとき、
薬局で体調や食欲のことを相談した際に、
「こういう選択肢もありますよ」
と、別の方法を教えてもらいました。

 

そのまま自己判断で試すことはせず、
主治医にも状況を伝えた上で、
体質や状態を見ながら、
一つの方法を試してみることになりました。

 

結果として、
食べることへの抵抗感が、
少しずつ和らいでいきました。

 

それまで、
「漢方は効く人と効かない人がいる」
くらいの漠然としたイメージしか持っていませんでしたが、

 

体調や体質に合うものを、
専門家と相談しながら使えば、
体が反応することもあるのだと、
このとき初めて実感しました。

 

ただし、
これはあくまで
「当時のわたしの場合」の話です。

 

誰にでも同じように合うわけではありませんし、
合わないものを続ければ、
逆に負担になることもあると思います。

 

実際、
一定期間使っても変化がなければ、
別の選択を考える、
という視点も大切だと感じました。

 

この経験を通して強く思ったのは、

「うつ病の回復には、
一つの正解があるわけではない」

ということです。

 

薬、
休養、
環境、
食事、
刺激の少なさ。

 

その人その人の状態に合わせて、
少しずつ調整していくしかありません。

 

この時期のわたしにとっては、
「食べられる感覚が少し戻る」
という小さな変化が、

生きていく上で、
とても大きな支えになっていました。

 

このブログでは、
こうした試行錯誤も含めて、
わたし自身が体験したことを、
できるだけ正直に書いていこうと思っています。

 

万能な方法ではありませんし、
誰かに勧めたい正解でもありません。

 

ただ、
同じような時期を通っている人が、
「そういうこともあるんだ」
と感じる材料になればいいな、
と思っています。

 

つづきます。

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