続けられるかたちを探して  ―うつ病というわたしの一部―

何度も壊れて、そのたびに生き方を作り直してきました。 うつ病とともに働き、休み、 障害者として社会と向き合う今があります。 「頑張れば報われる」から降りた先で見えた、 無理をしない生き方のメモ。 ここは、立ち止まってもいい人のための場所です。

うつ病で休職中にSNSをやめて、少しこころの平静を取り戻す

こんにちは、ぐっちです。

 

前回は、  
うつ病で休職し、  
漢方で食欲が少しずつ戻ってきたところまでを書きました。

 

食欲が戻ってくると、  
体調もほんの少しずつ上向いてきました。

 

それから二週間ほど経った頃、  
短い距離ですが、散歩ができるようになりました。

 

テレビも少しなら見られるようになりましたが、  
音がどうしても苦痛でした。

 

また、たとえばグルメ番組で  
東京のレストランが紹介されると、

東京  
→ 職場  
→ 仕事  
→ これからどうしよう  

というように、  
なんでも自分の状況と結びついてしまい、  
不安が一気に膨らんでしまいます。

 

そのため、  
運動も兼ねて、  
近所のレンタル店でマンガを借りてきて、  
静かに読むようになりました。

 

一方で、  
SNSへの執着は続いていました。

 

布団の中で、  
枕元のスマホを見ては、  
知り合いの投稿に心をかき乱され、  
ほんの一言に強く引っかかってしまいます。

 

どうしようもなく苦しくなったある日、  
たまたま友人から電話があり、  
そのことを話しました。

すると、その友人は、  
とてもあっさりと、こう言いました。

 

「SNS、やめなさい」

 

その一言で、  
目からうろこが落ちたような感覚がありました。

 

これだけ心がかき乱されているのに、  
なぜ「続けなければいけない」と  
無意識に思い込んでいたのだろう。

 

ほとんど会うこともない人の近況を、  
義務のように毎日確認して、  
反応し続けなければならない理由なんて、  
本当はどこにもなかったのに。

 

無意識の思い込みというのは、  
本当に不思議なものです。

 

この日を境に、  
わたしはSNSのアカウントを整理し、  
それ以降、必要がない限り触れない生活を選びました。

 

いま振り返ると、  
少なくともわたしにとっては、  
SNSをやめたことで困ったことはほとんどありませんでした。

 

自分の生活と直接関係のない情報で  
消耗しなくなったことが、  
いちばん大きな変化だったように思います。

 

平日、実家で一人で過ごしていると、  
「自分が止まっている間にも、  
世の中では何か大事なことが起きているのではないか」

そんな取り残された感覚に襲われることもありました。

 

「みんな働いているのに、  
自分は何をしているんだろう」

「もう終わった人間だと思われているんじゃないか」

 

そんな考えが、  
何度も頭をよぎりました。

 

それでも、  
負担にならない距離感で  
連絡をくれる友人がいました。

 

この時期は、  
メールに返信するだけでも  
フルマラソンを走るような負担感がありましたが、  
それでも、その言葉に救われました。

 

「何もしなくても、  
南から春はやってくるよ」

 

その言葉を読んだとき、  
病気や回復は、  
自分の努力だけでどうにかなるものではなく、  
季節のように巡るものなのかもしれないと  
少しだけ思えました。

 

また、同じように休職を経験した方から、  
こんな言葉ももらいました。

 

「焦らず、慌てず、あきらめず」

 

どちらも、  
いまも大切にしている言葉です。

 

休職中に実家で誕生日を迎え、  
わたしは31歳になりました。

 

そして、  
約1か月半の休職を経て、  
仕事に復帰することになります。

 

被災地から東京に戻った直後は、  
暫定的に忙しい部署に戻されていましたが、  
復職後の4月から、  
少し落ち着いた部署に異動することができました。

 

つづきます。

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