沖縄は10日から3日間、
ウンケー
ナカビ
ウークイ
という旧盆で、この間はエイサーが町を練り歩く
道ジュネーが行われた。
沖縄市やうるま市を中心に
沖縄各地の青年会が同時多発的に
エイサーを演舞し、
先祖の魂を慰霊する
ユニークな行事だ。
同じエイサーといっても、
地域で音楽、演舞みな違う。
あまりの熱気に、
魂の震えを感じた。
己の内側から、
お前は全力で生きているかと鼓舞されたようだ。
7月から、観光協会に新しいメンバーが加わった。
協会の幼さを補う、
東京の日本一の畳メーカーの社長だった
異色の経歴の持ち主だ。
1ヶ月あまりで、
またたくまにスタッフを魅了した。
ひさびさに、
大人に出会ったし、
観光協会は、
一年以上前にボクがイメージしていた通りの
チームに成長しつつある。
唯一、ボクの上司の事務局長を除いては。
いろんな問題がひと段落してので、
最後の課題にとりかかった。
事務局長問題だ。
わかった!高◯剛だ! - Restart with True Engine
去年は、まだそこに手をつけるまで行かないほど、
幼い組織だった。
それが、元社長も入ったことで、
自律して動けるチーム化している。
ところが、一人だけ変わらない。
思いつきの事業に突っ走り
自分が目立つことを優先して、
地域に顔を出さず、
部下に声かけをしないで評論家のようなアドバイスをして、
自分は話し合いを避けるが、
話し合いが大事と言い続けて行動しない、
情報も共有しない。
唯一のよいところは、
悪口を言わない人、というところだ。
観光協会は小さな組織だ。
この人のフォローにチームのリソースが取られている場合ではない。
問題は、本人は管理職には向かないが、
自分は優秀だと本音では思っていること。
やるかやらないか - Restart with True Engine
組織にしがみつくやっかいなタイプだ。
そこで、まず外堀を埋めることから始めた。
会長・副会長に、
これまでの彼のトラブルを資料にまとめ、
共有した。
ポイントは、
彼を追い出したい、
ではなく、
彼にも活躍してほしいが、
その手段が尽きたので、どうしたらよいか?
と送ったところだ。
敵を作れば、また別の敵が生まれてくる。
別に彼が嫌いなのではなく
チームをより良くするためにはどうするか?
という視点はブレない。
このアプローチで、
いったんボクも上司に、
個別に会長のヒアリングがあった。
最初ボクと話した段階では、
会長も彼はもうダメだと分かっていたのだが、
彼と話した後には、
○○さんもすごく悩んでいる。支えてやってくれ。
とメッセージがきて、
やはりなという感想。
会長には、沖縄の組織のトップは、
うちなんちゅであってほしい、
沖縄の県民の税金なので。
という、バイアスがあることは分かっていた。
これは、沖縄の発展を阻害する重要な要素だ。
沖縄には、
うちなんちゅ、やまとんちゅ(ないちゃー)
と、出自で区別する言葉が日常的な使われる。
言葉は意識の反映。
出自にこだわらず、
明るくやる気があり、行動力のある人を
登用していくとこで、
地域は発達する。
なぜなら、これまでの組織論と同様、
ないちゃーVSうちなんちゅ
という無駄なところにリソースを割かなければならないからだ。
観光協会でもまさに同じことが起きている。
沖縄県内の観光協会では、
待遇の低さだけでなく、
この対立構造のなかで人材流出が止まらない。
一方で、ここを謙虚に乗り切ることで、
沖縄で発言権が与えられてくる。
沖縄移住の先輩のある大学教授からのアドバイス。
こういうところも含めて沖縄はおもしろい地域だ。
さて、ボクの上司の問題では、
ボクのアプローチは、
会長・副会長にとりあえず職員との個別ヒアリングをしてみて、
というもので、無事来週の月・火で行われることになった。
さらに職員にも、表向きにはコミュニケーション活性化で、
裏テーマは事務局長問題でそういう機会があると根回しし、
理事には事務局長抜きで社長と挨拶まわりにいって、
社長の信頼度を上げ、
副会長には会長の沖縄バイアスも含めて個別に共有している。
こうしたなかで、
最初はボクの友達に「辞める」と言っていた事務局長だが、
とにかく言行不一致の人なので信用きてなかったところ、
案の定「やることがあるので辞められなくなった」と言い出したらしく笑、
さらには、「自分にも考えがある」と対決姿勢を鮮明にしつつあるようだ笑笑。
ここにいたって、メンヘラ気質を全開にしつつある、ということ。
そういう人だとわかっていたので、
驚きもしない。
まぁ、なるようになるだろう。
ボクは別に事務局長になりたいわけでもなく、
居心地のよいチームを目指していたら、
結果この段階に至っただけであり、
これかもその姿勢は変わらない。
相手がどうではなく、
明るく行動を続けることだ。