こんにちは!
ketoraaaです。
このブログでも何度も取り上げているマインドフルネス。
私は、認知行動療法とマインドフルネスが、現時点でのうつ病治療、自然な生き方に近づく工夫の二大巨頭だと考えています。
関連記事:【マインドフルネス】「いま・ここ」をありのままに受けとめて、過去(後悔)と未来(不安)に振り回されなくなる - ナチュラルなイキカタ
先日テレビで放映されておりましたが、最近では、ダイエットや美肌といったマインドフルネスの実用的効果にも注目が集まっているそうです。
記事:マインドフルネスで美肌を作る!? | 美と若さの新常識~カラダのヒミツ~|NHKブログ
そして、たまたまあのスタジオジブリの名プロデューサー、鈴木敏夫さんのインタビューを読んでいたら、そのプロデュース術にも、なんとマインドフルネスが土台となっていたこと知りました!
記事:「数字に強い」より「カラ元気」がいい――鈴木敏夫が語る「これからのプロデューサー論」(文春オンライン) - Yahoo!ニュース
プロデューサーとは、製作費の調達や人材の工面、制作の進捗管理、広報など、とにかく胃が痛くなりそうな仕事のオンパレードです。
ましてや、宮崎駿、高畑勲というお金を使うことで有名な監督のプロデュースですから、そのストレスは想像を絶します。
インタビュアーからどうやればプロデュースは成功するのか聞かれた鈴木さんは、こう答えます。
自分の過去の仕事をまとめるようになったら、途端に保守的になって、失敗が始まる。そう思っています。とにかく過去をふりかえらない。すべて忘れる。
常に、「いま、ここで何をすべきか」を考える。これがうまくいく秘訣だと本能的に感じているのでしょう。
ふりかえってみても、過去には良いことばかりあったわけではありませんから、後悔することになる。一方で先のことも考えない。未来は憂えるものですよね、とくに頭のいい人たちにとっては。失敗するケースをいくつも想定できますから。
過去を後悔したり、未来を憂えていたら、現在、目の前にある問題に、うまく対処できませんよ。
驚きました。プロデューサーのように過去を分析し、未来の計画を練ることが生業のように見える方でも、戦略的にマインドフルネスに物事に対処している。
現在、目の前にある問題にうまく対処するために。
未来に向けて失敗するケースをいくつも想定することが、エネルギーの浪費であることを分かっている。
そして、すべて商業的な成功を収めたわけではなくても、歴史に残る映画を何本もある生み出すことができた。
とても勇気付けられます。
マインドフルネスが瞑想やうつ病の心理療法に留まらない可能性を、現代のトップランナーが声高に語っているのです。
そして、このブログでも何度も、私たちが迷走から脱出する方法は、小さな行動、紙一枚分の工夫だと書いてきました。
この点でも、インタビュアーから、「数字に強いと、いろんな要素をコントロールできますよね。」と聞かれた鈴木敏夫さんが答えています。
でも、未来のことがみえると、踏みだせなくなるんです。
そうなんですよ!!
私は、鈴木敏夫さんは未来のことを見るなと言っているのではないと思います。
行動するときは、あえて未来をみないのではないでしょうか。
なぜなら、ブレーキになると分かっているから。
ブレーキをかけながらアクセルを踏んでも進まないから。
行動する前は、未来をみるタイミングではないから。
いかがでしょうか。
マインドフルネス、何かを実現するときにも、大きな力となってくれそうです。