続けられるかたちを探して  ―うつ病というわたしの一部―

何度も壊れて、そのたびに生き方を作り直してきました。 うつ病とともに働き、休み、 障害者として社会と向き合う今があります。 「頑張れば報われる」から降りた先で見えた、 無理をしない生き方のメモ。 ここは、立ち止まってもいい人のための場所です。

入社して半年、障害者雇用の現実を前に立ち止まる

入社して、半年が経ちました。

 

いや……  
正直に言うと、  
とても長かったです。

 

延々と8時間、
ほぼ同じ単純作業を繰り返す。

 

これが、
ここまで精神的に負荷の高いものだとは、
やってみて初めて分かりました。

 

もちろん、
障害者を正社員として雇用してくれていること。
体調に応じて、
比較的自由に休憩を取らせてもらえること。

 

そうした点では、
決して悪い会社ではありません。

 

ただ、
日本の障害者雇用全体の条件が
あまりにも厳しすぎる、
という前提はあります。

 

そのうえで、
半年働いてみて、
大きく4つの壁を感じています。

 

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① 給料の問題

率直に言って、
この給料水準はかなり厳しいです。

 

額面で17万円弱、
手取りで13万円ほど。

 

今の時代、
新卒の初任給よりも低い水準でしょう。

 

毎月の生活費を払い、
最低限の支出をすると、
自由に使えるお金は
ほとんど残りません。

 

将来への備えもできない。
気晴らしの旅行も難しい。
体調維持のためのケアにも
気軽にはお金を使えない。

 

それでも、
障害者雇用としては
「条件が良いほう」
とされている現実があります。

 

この状況が、
市役所試験に挑戦した
大きな理由のひとつでした。

 

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② 職場環境の問題

現在の職場は、
ごく少人数で構成されています。

 

人間関係が固定化されやすく、
業務内容も限定的なため、
関係性が広がっていく感覚は
ほとんどありません。

 

業務は、単純作業が中心です。

 

半年続けても、
仕事を通じた広がりや変化は
感じにくいままです。

 

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③ マネジメントの問題

障害者雇用に対する考え方は、
立場によって大きく異なります。

 

わたしは、
「体調を崩さず、
安定して、長く働くこと」
が最優先だと考えています。

 

一方で、
障害があっても
成長や成果を求める姿勢が
強く出る場面もあります。

 

ルールの運用も厳格で、
裁量の余地は少なめです。

 

小さなチームであるがゆえに、
逃げ場がなく、
息苦しさを感じることが増えてきました。

 

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④ 生きがい・やりがいの問題

単純作業の繰り返しに加えて、
金銭的な余裕もない。

 

そうなると、
仕事にやりがいを見出すのは
正直、かなり難しいです。

 

体調のこともあり、
余暇は読書や動画視聴が中心になります。

 

すると、
どうしても浮かんでくるのが、

「なぜ、
 こんなに苦しい思いをして
 毎日働いているのだろう」

「なぜ、
 生きているのだろう」

という問いです。

 

週末の岩盤浴が、
ささやかな楽しみです。

 

このまま、
同じ作業を続けながら
年を重ねていくのだろうか。

 

そんな寂しさを、
ふと感じます。

 

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この問題は、
すぐに答えが出るものではありません。

 

仕事で活躍し、
やりがいを得る、
という道は、
障害者となった今、
簡単ではなさそうです。

 

そうであれば、

お金があまりかからず、  
体調への負荷も少なく、  
自分の存在が
誰かの役に立っていると感じられるもの。

 

それを、
少しずつ探していくしかありません。

 

なお、
市役所試験の二次試験は、
準備期間中の落ち込みはありつつも、
なんとか受けてくることができました。

 

結果は10月上旬とのことなので、
このブログが公開される頃には、
すでに分かっているかもしれません。

 

面接では、
配慮事項を聞かれ、

「突発的なことがあると
不安が高まりやすいので、
事前に知らせてもらえると助かります」

と答えました。

 

その際の反応から、
精神障害者が
社会で生きていく難しさを、
あらためて感じました。

 

精神障害者として生きることは、
思っていた以上に、
大変です。

 

一年後も、
同じ場所で、
同じ作業を続けているのだろうか。

 

仏教でいう
「無明」
そのものの状態です。

 

禍福は糾える縄の如し。  
人の一生、吉凶は常に交わりて、  
変わること多し。  
(徒然草)