ちょうど2年前にこちらの記事で紹介した小田原の中華レストラン
歩歩路(プープールー)
記事:感動の中国料理店が、小田原にあります。 - Restart with True Engine
ボクが人に美味しいところを教えてほしいと言われたら、真っ先に紹介するレストランです。
12月22日に、歩歩路のシェフが亡くなったと、離婚以来の連絡だった前の奥さんに教えてもらいました。
連絡をもらったのは、偶然ちょうど2年前に歩歩路を訪れた日と同じ人でした。
その日が最後になるとは。
元は前の奥さんのお客さんで、夫婦で節目節目に訪れてました。
結婚する時の両家の顔合わせも、築地の歩歩路でした。
6年半前です。
ここで食べた中華に感動して、結婚式は歩歩路のシェフが以前働いていたレストランで行いました。
シェフは、料理の鉄人の右腕と言われる人だったんです。
それから、シェフのリンパの癌が再発し、築地の店は閉店。
落ち着いた環境でということで、小田原でリニューアルオープンしました。
ボクは、自信をもって、歩歩路で食べた中華料理が、大好きだと言えます。
過去のブログを読んだら、
究極、至高、絶品、極上、至福。。。
どの言葉を尽くしても、しっくりきません。
一番しっくりくる言葉は、「感動」
って書いてました。
ほんと、いまもそう思う。
離婚してから足が遠のいてしまったけれど、また食べたいなーってずっと思ってました。
どこかでおいしい料理を食べるたびに、小田原の中華料理がほんの少し頭をよぎってました。
でも、知らなかった。
今年の3月から癌の再発でシェフは入院されてたそうです。
まったくまったく思いもしなかった。
久しぶりに思いました。
「いっておけばよかった」
いつかと思っていることは、いつかが来る前に終わってしまうことがある。
当たり前に。
そうなんです。
シェフは、一般的には脂が乗っていると言われる年齢で、お会いした時もいつも穏やかに笑ってらっしゃるので、死の影を感じたことがまったくなく、
シェフの料理がもう食べられないということが現実感がなさすぎて、感情の整理がつきません。
いつかは、いつかなんとなくくるものではないんだ。
ボク自身が選択して今にしていかない限りは。
焦る必要はまったくないと思うけど、時は、無限でもない。
時間をどこにどう使うか考えることに意味があるくらいには。
築地から小田原の想い出が一気に駆け巡って言葉がありません。
ただ悲しくて涙が出ます。
こう思うほどのお店と、すばらしい人柄のシェフご夫婦に出会えたことに感謝です。
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