Restart with True Engine

長時間労働で発症したうつ病と3度の休職をきっかけに、全てがハッピーに向かうブログ。今の苦しさもハッピーエンドにつながる。止まらない不安に悩む方の背中をそっと支えられたらうれしいです。コメント&Twitterメッセージ大歓迎!

GoTo屋久島〜縄文杉との拝謁

こんにちは!

人生を自然で豊かにするヒントを紹介していくブログ「Restart with True Engine」のぐっちです!

 

屋久島旅行2日目。

この日は、念願の縄文杉を見にいきます。

ペース配分も何もわからないので、ガイドさんをお願いしました。

なんと、朝4時半集合なので、3時半起床です。笑

 

そう縄文杉は、片道5時間、往復10時間以上の道のりなのです。

体力に自信がない方は、2日間に分けて、縄文杉近くの山小屋で宿泊するプランもあるくらい。

ボクも普段ヨガはやっているといっても、ひさびさの登山に緊張。

普段運動しないEちゃんにいたっては、緊張に胃を痛めてました。笑

 

悩んだのは服装。

季節の変わり目だけど、登山だし、でも南の離島だし。

ここは、Eちゃんのナイスプレーで、Twitterで最近縄文杉にいった人の服装を見て、自分たちの服装も決めました。

インナーに長袖のTシャツ、上から風除け雨除けの薄手のアウトドアパーカーで十分でした。

 

4時半にホテルから20分の屋久杉自然館に集合し、ガイドさんと合流します。

(早朝のタクシーの予約も可能らしいです)

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ボクらとガイドさん含めて7人のパーティーです。

去年の3月まで香川の中学校教師だったというガイドさん。

屋久島が好きすぎて移住&転職したそうです。

元理科の先生だけあって、説明が詳しく分かりやすい。

 

ここから、バスで40分山道を登ると、登山口です。

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けっこうな山道なので、酔いやすい人は酔い止め必須。

登山口に着いたら、朝食のお弁当。

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ホテルの朝食をお弁当に切り替えることが可能でした。

ホテルがいいとこなので、どんなステキなお弁当なのかと楽しみにしていたら、ホテル関係ない島内のお弁当屋さんのお弁当でした。笑

島内には、朝4時開店7時閉店という縄文杉トレッキング専用のお弁当屋さんがあるそう。

朝6時。

あたりが薄明るくなってきた頃に、さあ出発です。

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屋久島は火山でできた島。

島じたいが花崗岩でできているだけでなく、いたるところに巨岩が見られます。

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栄養の少ない岩の上で育つ植物の成長は遅くなり、通常は年輪の幅が1センチはある杉も、屋久島では1ミリほどになります。

そのため、通常は500年程度の寿命の杉が、推定樹齢7200年という縄文杉のような巨木になる奇跡的な条件の島だそう。

 

さらに、一年中雨が降る湿気の高い環境は、苔の楽園を作り、この苔が媒介となって、岩の上で植物が育つことを可能にしてるんですね。

杉の赤ちゃんは、1年で6センチほどにしかなりません。

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↑真ん中のちっこいギザギザが杉。

雑草だったら簡単に引っこ抜きそうな大きさですが、1年と聞くと尊く感じます。

 

スタートしてはじめは、トロッコ道と言われるトロッコの線路に沿った平坦な道を3時間歩きます。

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以前は、林業で栄えた集落があり、輸送手段としてトロッコが使われてたようです。

実はいまも現役で、登山客の排泄物を運んでいるとか。

 

なにかが始まりそうな予感。

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苔と岩と水と木々が作り出した幻想的な景色が続きます。

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神社に無事の登山を祈ります。

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途中、翁杉や大王杉といった有名な杉をとおります。

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↑誰もいないときにひっそりと倒れた優しい翁杉

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これはウィルソン株。

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長老的なたたずまいです。

屋久島は江戸時代に年貢の代わりに杉を伐採して納めていたため、いたるところに切り株があります。

中に入って、ある場所から上を見上げると、空洞がハート型に。

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普通に見上げてもこの形には見えません。

よく見つけたな。笑

このように、杉は、中から腐り始め空洞になって枯れていくそうです。

縄文杉も、すでに中は空洞。

翁杉は、その名の通り縄文杉につぐ樹齢だったそうですが、ある日突然倒れたそうです。

こうして倒れた木から、また次の命が芽吹き、倒木は朽ちてまた幻想的なこうけいを作っていくという屋久島ならではの山の命の循環を肌で感じることができます。

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↑朽ちた大木から生まれる新しい命。まさにもののけ姫。

 

何よりも印象的なのは、通常の登山道に比べて沢が圧倒的に多く、その分橋も多いこと。

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ヨーロッパの硬水の真逆、超軟水と言われる水です。

一切えぐみのないまろやかな水です。

ボクは甘味を感じました。

この水の豊かさこそ、屋久島のシンボルである苔にかかせないんですね。

トレッキングとしては、滑るポイントも多く、少し気を使います。

雨が降っていたらかなり大変だと思いますが、この日は晴天でした。

 

トロッコ道が終わると、あと2時間は登山です。

ナンバー1からはじまって、100mごと(たしか)にナンバーがふられ、ナンバー50が縄文杉。

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このあたりになると疲れも溜まってくるので、50が待ち遠しい。

途中トイレがなく、携帯トイレ用のブースのみあります。

休憩ポイントではガイドさんがもっているおもちゃで遊びます。

ランチも宿で手配したお弁当。

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足は疲れていますが、ここからは道も景色も変化に富んでいて、どこを見ても絵になるといいう、不思議な登山道です。

ここからの方が疲れないという人も多いそう。

ちなみに、縄文杉を別格として、屋久杉と言われる杉は樹齢1000年を超えたもの。

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そこまでは単なる古木と言われるそうです。

 

杉と苔と岩を中心とした山の表情を楽しみながら、力を振り絞ること5時間。

ついに念願の縄文杉です!!

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その風格は神聖そのもの。

トレッキング同行者の方が言った

 

「久石譲が聞こえる」

 

というフレーズが印象的でした。笑

以前はもう少し近づけたようですが、縄文杉を守るために現在はかなり離れた場所から見ることになります。

翁杉のようにいつ倒れるかもわからないので、「いつか」と考えている方はぜひ「いますぐ」に。

 

下りは膝に負担がかかって、膝が笑いながらも、誰ひとり脱落することなく午後5時、登山口に戻ってきました。

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不思議な一体感。笑

途中、とても美しい安房川で足を天然のアイシング。

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文字通り心が洗われます。

魂の浄化と呼ぶのにふさわしい道程。

 

帰り道でガイドさんが教えてくれたのは、

満喫商品券だけでなく、レンタカーやタクシーが5000円割引になる鹿児島県発行のクーポンがあるとか。

島内に宿泊し2か所の施設を利用することで、割引されるそうです。

観光案内所で配布しているとか。

これはゲットせねば。

これだけ至れり尽くせりの期間はそうないでしょう。

 

実は、このガイドさんの情報が、後にある奇跡を引き起こすことになります・・・。

 

帰宅してからのホテルの温泉の気持ち良いこと。

とろっろとろで肌が潤うのが実感できます。

火山で作られた島だけあって、温泉もすばらしいです。

温泉を引いている宿は限られますが、島内に日帰り温泉があるので誰でも楽しめます。

この日のホテルの夕食も最高でした。

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