ナチュラルなイキカタ

適応障害、うつ病、自律神経失調症で3度の休職を経験しても、念願だったインドでのヨガを実現したサラリーマンが、試行錯誤の中で気づけた「素の自分を引き出して楽しく生きるヒント」について書いてます。最初から読むとうつになった自分を前向きに受け入れていく変化が分かって面白いので、よかったらじっくり読んでみてくださいね。コメント&Twitterメッセージ&質問大歓迎です!!

思い込みに怒りまくる現代のソクラテス

「見えざる手」という言葉を創作し、経済学の父として知られるアダム・スミスは、生涯をささげた著作「道徳感情論」で、

いかに利己的であるように見えようと、人間本性のなかには、他人の運命に関心をもち、他人の幸福をかけがえのないものにするいくつかの推進力が含まれている。人間がそれから受け取るものは、それを眺めることによって得られる喜びの他に何もない。

と書いています。

「道徳感情論」でこの「いくつかの推進力」とされているのが、

「共感(シンパシー)」

です。

 

この共感こそが新しい資本主義の柱になると、共感資本社会を目指して、新しい通貨を発行するユニークな会社eumoが、認識の拡大(OSのアップデート)という人財育成のために開催している寺子屋の7回目がありました!

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↑eumo代表の新井さんと僕。

 

テーマは「都市のこれからを考える」

ゲストは、「デフレの正体」「里山資本主義」で知られる地方研究の第一人者・藻谷浩介さん!

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ソクラテスの「無知の知」に戻って、「知らないということを知っている」というところから、あらためてはじめられるか?

事実に基づいて、分からないものものを分からないと言えるか?

という、藻谷さんのメモもスマホも許さないスタイルも相まって、かなり刺激的な話でした!!w

話し出した途端、スマホでメモを取ることを「内職やめてもらえる」と怒気のこもった声で聴衆の一人を注意し、凍り付く会場w

 

藻谷さんは徹底したデータ主義、現場主義で知られる方。

加工されたデータは信じません。

例えば、国力を表す数字としては、GDP(国内総生産)が知られています。

学校でも必ず習います。

ところが、「じゃあこの国内総生産って何を表す数字?」というと、答えられる人はほとんどいません。

こういう意味のない数字で「分かった気になって思考停止するのは止めよう」というのが藻谷さん。

一応GDPは「1年間同じ国に住んでいる人々によって新たに生産されたモノやサービスの付加価値」のことなのですが、やはり分かったような分からないような・・・。

この分かったか分からないかの数字が上がったり下がったりすることに、一喜一憂しているのはおかしいでしょ?と。

 

GDPのように学問的には当たり前とされている数字でも藻谷さんは鵜呑みにしないので、その道の権威とぶつかることもシバシバw

日銀副総裁Iさんとの意見ぶつかり、「あのクソやろう」と・・・w

超ストロングスタイルw

 

さて、藻谷さんが最初に来場者に聞いたのは、

「日本は国際競争で本当に劣勢なのか?」

バシバシ来場者同士で話をさせるし、当てて意見を聞くし、手を上げさせるし、一瞬も気を抜けないw

 

会社で大事なのは売り上げと利益。

会社にはGDPなんて概念はありません。

というわけで、実は、輸出から輸入を引いた国の利益で見ると、

いまだ日本は世界第2位!

約20兆円。

しかも、バブルの頃より2倍も増えてる!

1位はドイツ!

ちなみに第3位は意外にもイタリア!

これは、第二次世界大戦の敗戦国が、重工業を制限されて軽工業や農業に活路を見出したからなんですね〜。

アメリカはマイナス50兆円だそうです。

実は、輸出大国と思われている中国もマイナス。

あと、日本の利益のほとんどはアメリカと中国なので、中国の成長がコロナウイルスで鈍化して「ざまーみろ」と思っている人は、それがそのまま日本の経済に影響することを分かってないと。

 

一気にいきますかね。

他にも、日本では株価の時価総額と消費は無関係で、株価が上がったから好景気というのは、単なる共同主観(思い込み)に過ぎないとか。

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写真のスライドにあるように、ここ30年くらい、消費はずーっと横這いで、景気という意味では実は良くも悪くもなってない。

(これは「貯金に投資する」ことで効用が増加するという日本人の特性のため)

これを見ても分かる通り、株価は幻想にすぎないし、なんの指標にもならない。

ただ、好景気、不景気と言いたい人がいるだけとか。

これが戦後最長の景気拡大と言われん割には、なんの実感もともなってない理由です。

日経平均なんて中身がコロコロ入れ替わっている指標に一喜一憂しているヤツは頭がおかしいとか。

 

東京一極集中と言われるけれど、すでに「東京の人口増加」=「後期高齢者の増加」であって、若者が70万人も地方から流入しているのに若者の総数は減っているとか相当ヤバい状態。

都市に人がいないのは、コロナウイルスで外国人環境客がこなくなって明白になった。

街から人が消えた。

高齢者が多く出歩かないので当たり前。

 

実は過疎が進んでいる島根の高齢者は増えてないとか。

(高齢者になる人もいない変わりに、これ以上高齢者を支えるための保障も増えない。)

女性の就業率が高い地域は出生率が低いと思われがちだが、島根は就業率も出生率も高い。

東京は就業率も低く、出生率も低い。

これは、子供を一人生むと保育園に入れなくて離職する人が多いから。

また、いったん離職すると再就職も厳しい。

一方で地方は子供をたくさん産む人と、子供を産まない人がいるので、役割分担することができている。

人手不足なので、けっこう簡単に元の職場に戻れる。

都会では、すべての役割を一人に追わせて、とっくに限界がきている。

 

政府は好景気で人手不足と言うが、0~4歳の人口は、45年で約500万人減って、45年前の半分になっている。

子供を産めない環境が人手不足の原因なのは一目瞭然。

働かけるうちは徹底的に働かせて余裕もなく時間もなければ、子供を作れないのも当たり前。

政府は人手不足の解消で外国人労働者を5年で35万に受け入れる目標を掲げているが、すでに外国人は毎年15万人増えており、5年で75万人だが、それより低い目標の意味が分からない。

ましてや生産年齢人口の減少ははるかに速いペースで焼け石に水。

 

ここ10年で伸びてる産業は、ITでも何でもなくて、観光、農業、林業だとか。

にもかかわらず、ほとんどの人はとっくに過当競争でパイの奪い合いで全然伸びてないITが成長産業だと思ってるとか。

 

こういう事実を積み重ねていけば、東京よりもはるかに地方に可能性があることは一目瞭然なので、思い込みによる宣伝に惑わされて東京に住まないように藻谷さんは地方の子供たちに言っているらしいです。

そのかわり地方では、言われたことだけやって食えるわけではない!

何も考えず言われたことだけやっていたいヤツは東京に行けばいい。と。

 

挑発的な藻谷節(それゆえに敵も多いw)で、思い込みによる誤解をバシバシ論破していきます。

さすがに、「既存のフレームを否定しすぎでは・・・」と引くくらい。

 

ベストセラー「サピエンス全史」の著者ハラリさんも、イスラエルの同性愛の方で、聖書は同性愛をないものと扱っているけど、自分の感情は確かに存在する、ということは聖書が間違っている、ということが出発点だったそうです。

 

この「同性愛はない」という設定を、「共同主観(思い込み)」と言います。

共同主観は、プロレスと同じです。

リング内でルールが設定されると、その中でしか動かない。

16文キックと言うけれど、実は足を上げたジャイアント馬場に相手がぶつかりに行っているw

そういう謎ルールの中では儀式みたいのが、共同主観。

藻谷浩介さんは、これにとにかく怒っている。

それは本当によくわかった!

 

疑いようのないデータだけを基に話していても「藻谷の意見」とか「藻谷の独自の見解」と言われるそうです。

現代のソクラテスというのは、ソクラテスは異端とみなされて処刑されているけら。

今では、すべての学問の祖と言われてますがね。

 

藻谷さんのスタイルに共感するかどうかは別としてw、

こうやって自らの目で見て確かめることで、共同主観(思い込み)から抜け出すという道もある、ということを教えられた気がします。

マイルドに言うとw

 

この後、あまりの怒りのシャワーに調子を崩したのはここだけの話w

 

ぐっち