この度の台風19号で被災された方々に、つつしんでお見舞い申し上げます。
最初からブログを読んでいる方はご存知かもしれませんが、ぼくは7年前、東日本大震災の復興支援で8ヶ月間東北にいました。
ぼくが行った時はすでに発災から1年後だったので、ある程度みなさん落ち着きを取り戻していましたが、そこで痛感したことがります。
被災された方々が求めているのは、何よりも生活を取り戻すことだということ。
生活再建。
もちろん、いまある泥を取り除く、瓦礫を片付けるなども人手がいります。
人手を欲しています。
ただ、これらはある意味で人海戦術でなんとかなる。
大変なのはここからです。
被災した家、畑を、車を、家具家電をどうするか。
生活の基盤を取り戻せるのか。
これは、人海戦術ではどうにもならない。
被災しない限り、あまり災害時の支援金制度を調べることもないかと思います。
仮に、自宅が全壊し、建て直す場合、国からの助成金はいくらでしょう??
実は、300万円です。
もちろん、300万円で家が建つはずありません。
生活再建の最大の支障は、金銭面のようです。
さらに東日本大震災の場合、産業もズタズタになりました。
家と仕事。
生活の基盤です。
「被災地だから」と下駄を履かせてもらえるのはせいぜい1年です。
そこから先は、自分たちがどうしたいか、どういうビジョンの地域を描くかによります。
だから、そういうエネルギーの循環を起こすものを応援し続けたい。
何の負担感もなく続けられる範囲で。
自分が無理しても一過性のもので終わります。
まず暮らしの基盤を作り、「これから」を考え動き出すには時間がかかります。
ぜひ息の長い支援をしていきましょう。
うつ病の治療に似てますね。
みんなツナガル。
実際に腰を据えて息の長い東日本大震災被災地支援に取り組む糸井重里さんが被災地について語った言葉があります。
前にやってたことを再現するのは難しくないけど、未来につながることを考えるのって大変なんです。でも、被災地の企業が生き残り、復興を目指すには避けては通れない道です。
ものすごくがめつく、心の利益を取りに行きたい。それは、一緒にがんばってきたみなさんの事業が軌道に乗り、多くの人に愛されるかにかかっています。
糸井重里さんの言葉も、うつ病をきっかけに生き方をアップデートさせていく発想に似てると思います。
まずいまできることから、ひとつひとつ。
ぐっち