わたしの人生の転機となった昨年8月のシータヒーリングのTさんとのセッション。
「不安からくる行動」ではなく「本心からくる行動」を3カ月だけやってみるというささやかなトライによって、山口ユースケさんとの出会い、武田双雲さんとの出会い、沖縄での神秘的な体験、うつの再発に怯えていたわたしの中の歯車が動き始めました。
関連記事:責任は、重いものじゃない。自分を生かすこと。シータヒーリングのセッションをやってきました。 - ナチュラルなイキカタ
その後、今年の3月からTさんの7ヶ月長期セッションAwakener Projectに参加し、「ソウルワーク=魂が決めてきた仕事」の実現に向けて、セッションとワークを積み重ねています。
Awakener Projectの様子は、これまでブログに書いてきたとおりです。
わたしはスピリチュアル・自己啓発マニアではありませんが、Tさんのセッションの最大の特徴は、「質問」だと思ってます。
とにかく、答えを言わない。
「あーしない」「こーしなさい」「これを止めなさい」「ここに行きなさい」「祖先が~」「守護霊が~」とは、一切言わない。
わたしに質問を繰り返し、言葉は優しくてもスパルタにわたし自身を掘り下げていきます。
そういった点では、「スピリチュアル」というよりも、アメリカのセレブに大流行している「ライフコーチ」に近いかもしれません。
もちろんこの掘り下げていく手法には理由がって、そこが、Tさんが受け手に伝えたい最大のポイントだ、とわたしは思っています。
理由は次の2つ。
自分の中に答えはある。
自分の本当の言葉が一番パワーがある。
この2つが、もっとも重要な人生の指針。
ここに気づいているかいないかで、生き方が180度違ってきます。
しかし、Tさんを信仰の対象に位置付けて、なんでも「これで正解ですか?」「この解釈で合ってますか?」と聞いてくる方はいるとのこと。
Tさんはただ受け止めるだけで、「そうです。正解です。」とは言わないそうです。
例えばみなさん、誰かの相談に乗って、アドバイスした経験ってありますか?
そして、法律とか税金とかの相談は別として、アドバイスで相手が変化した、という経験をお持ちの方はいらっしゃるでしょうか?
わたしはありません。周囲で見たこともありません。
大抵は、
感情を吐き出してスッキリして同じことを繰り返す。
分かったような気になって帰るが、何も行動しない。
自分の期待していた答えと違って反発する。
お前の言うとおりやったのにうまくいかないじゃないかと責任転嫁する。
のどれかじゃないですか?
そのくらい、「相手の気づきを促す」というのは最難関のコーチング手法と言えます。
そして、アドバイスが気づきを促せない理由も、先ほど書いた2つなのです。
アドバイスは、自分の中の答えではない。
アドバイスは、自分の本当の言葉ではない。
だから、パワーも全然ないし、行動しない、続かない、腑に落ちない。
相手の気づきを促し、本当のエネルギーを引き出すために必要なのは、アドバイスではなく、質問なのです。
そりゃそうだ。こっちは答えを知らないんだから。笑
Tさんの質問は、すぐにYES・NOで答えられるものは少ないです。
それこそが、その人の無意識にアクセスしている証拠。
簡単にパッと答えられる質問は、経験則・理屈・損得で答えているだけで、自分の本心ではないことがほとんどです。
わたしが「Tさんの質問って、おもしろですよね~」
と言い続けていたら、おもしろい本を紹介していただきました。
その名も、「質問は人生を変える」(マツダミヒロ)
この本、Awakener Project初級編でわたしが学んだ生きる知恵が濃縮されていて、超おもしろいです(≧▽≦)
「なんで伝わらないんだろう」という経験をお持ちの方は、ぜひ読んでください☆
この本に書かれている気づきを促す質問は、たった4つ。
①何を?
目的や目の前の課題を明らかにする。
②本当に?
テーマを確認する重要パート。
③それで?
その先にある真実を確認する。
相手は混乱するが、それが目的。
混乱の中で出てきた答えは、解決へのヒント。
④どのようにすれば?
ここで答えると、行動が生まれる。
②がNO(もしくは条件付きYES)だった場合、なぜ?と問いかけてから①に戻る。
条件付きYESとは、「ローンが残ってるから○○するしかない」というようなYESのことです。
これだけです。
そして、質問する際のルールもたった3つ。
答えは全て正解
答えは出なくても正解
答えはすべて受け止める
これだけです。
もう言っちゃいましょうよ!
人生はテストではありません!決まった答えもありません!
あーーースッキリ(≧▽≦)
「この人は何を言っても自分の主張を言うだけだ」という人に本心を打ち明ける人はいませんね。
質問の目的は、「相手を変えること」ではなく、「自分の中の答えを自分の言葉で引き出すこと」です。
そこをはき違えては質問になりません。
尋問になっちゃいます。
例えば、「なんで学校に行かないんだ?」は尋問です。
尋問に対する答えは、本質ではなく言い訳です。
だから質問には、この3つのルールがあるのです。
人の行動を司るのは無意識ですが、無意識はコントロールできません。
無意識を意識化することが必要になってきます。
このために役に立つのが質問です。
質問は、無意識を意識化するツールなのです。
この質問力を、本書から引用し、ちょっと恋愛に応用してみましょう。
短時間で自分が求める人を見つけたいなら、次の5つの質問を順番にするだけです。
相手の答えを聞いたら、わたしはこうなんですよ、と会話のキャッチボールをして自然に情報交換しましょう。
①ここにきたきっかけはなんですか?
②普段はどんなことをしているのですか?
③どんな人がお客様なのですか?
④今、どんなことに取り組んでますか?
⑤今、関心があること、知りたいことはなんですか?
他にも質問にまつわる面白い視点が満載ですが、そこは本を読んでいただくとして。
わたしがおぉ!と思った質問のポイントを3つご紹介。
質問は、やることを決めるだけではない。やらないことを決めるのも質問です。
何かに取り組むことだけが価値ではありません。
新たに何かをするならば、同時に何をやめるかを考える必要があります。
質問上手な人が質問すると、新しく取り組むことは決まるけれども、やることが減るという状況になります。
質問したら、答えを「期待」するのではなく、ただ「待つ」。
いつまでも、いつまでも待つ。
決してアドバイスはせずに、自分で気づき成長するのを見守るのが大事。
質問と答えのやり取りをする時、質問する側は、実はほとんどが待つ時間なのです。
質問したら、あとは待つだけ。
質問する側に大切なのは、待ち方を知ること。待ってる時間をどう楽しむか、どう過ごすかを考えます。
「あなたの答えをいつまでも待ってるよ」という人から質問されると安心します。
質問した時に大切にするべきものは、「答え」ではなく「答えが出る直前まで」なのです。
真剣に答えようとしているのかどうかを見極めること。
相手の本当の答えが出るまで待ち、そして答えたことを承認する。
これが大事なことであり、何を答えたかはどうでもいいのです。
最後に、あなた自身にとってすごく大事なことを。
この質問は、相手の気づきを促すだけでなく、自分の気づきを促す質問でもあります。
自分に問いかけてみる。
何を?
本当に?
それで?
どのようにすれば?
そうして、自分の本当にやりたいこと、魂が決めてきた仕事に近づくと、自然と自愛に満ち、実家から送られてきた一人では食べきれないリンゴを友人に配るように、見返りを求めず愛をおすそ分けしたくなる。
その時に、最も強いエネルギーの循環が起こる。
さあ、さっそく今日のランチの選択から質問してみよっと(^^)
何を?本当に?
ぐっち