こんにちは。ぐっちです。
わたしたちは、現象の「意味」に苦しみます。
- なぜうつ病になったのか?
- なぜお金がないのか?
- なぜ人間関係がうまくいかないのか?
- なぜ自分の身の上は不幸なのか?
- なぜあの人は攻撃的なのか?
- なぜ異性に愛されないのか?
これには、現象や物体は、先天的に(生まれながらに)意味を持っているという考えがベースにあります。
わたしは、意味の有るものには価値があって、意味の無いものには価値がないという強迫観念に囚われていて、意味の有ることを成せない自分に価値が見出せずに悩みました。
それを覆したのが書道家・武田双雲さん。
そもそも宇宙の誕生、ビッグバンに意味はないでしょ。
それに意味付けしているのは自分自身ですよ。
どこを選択して意味づけするかは、自分次第です。
と島根合宿で言われて、ずっと肩に乗っていたものが空中に霧散していくのを感じました。
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その双雲さんが、よくおっしゃるのが「色即是空 空即是色」という般若心経(はんにゃしんぎょう)の言葉。
般若心経ってお葬式で唱えられる呪文のようなものというイメージで、興味ありませんでした。
双雲さんの言葉で興味を持ちだすと、この般若心経が存在感も持ち出しました。
そういうタイミングで偶然友人から、般若心経を美しい文章で現代詩化した絵本を紹介してもらい、さらに般若心経を印象的なメロディーとダンスに乗せたキッサコのMVを教えてもらって、急に身近になったのです。
【MV】般若心経 cho ver. [short mix] / 薬師寺寛邦 キッサコ @京都・天龍寺
この本を読んで驚きました。実は般若心経は、今のわたしの心境とのシンクロする言葉だったんです。
般若心経は、死者を弔う呪文ではなく、宇宙観だったんです。
ここからは、こちらのサイトを参考に般若心経の言葉を少しだけご紹介します。
色不異空 空不異色
(しきふいくう くうふいしき)
私たちの体を詳細に観察すれば、「体」という固有の「もの」が存在するのではなくて、たとえば原子というような、様々なものがくっついて出来上がっていることがわかる。
あらゆる物体は、それ固有の実体が存在しているのではなく、あくまでも何かが集まった「状態」にすぎない。
この「あらゆる物体に実体はない」という真実を、「空」と呼ぼう。
色即是空 空即是色
(しきそくぜくう くうそくぜしき)
存在を支配する根本の原理は、この「空」という真実なのだ。
存在は「空」であり、変化をする性質であるからこそ、あらゆるものは形をもつことができ、また形を変えることができる。
受想行識 亦復如是
(じゅそうぎょうしき やくぶにょぜ)
「空」という性質は、物体だけでなく、精神作用にもあてはまる。
感覚・知覚・意思・認識といったあらゆる精神作用も、形こそないが、変化をするという法則のなかにある。
つまり、「自分」と認識している存在は固定的な存在ではなく、流動的な「状態」の一つにすぎず、結局自分も「空」だということである。
不生不滅 不垢不浄 不増不減
(ふしょうふめつ ふくふじょう ふぞうふげん)
あらゆる存在は、いろいろなものが集まって形を為し、そこに形以上の「はたらき」が生まれて「生きる」という活動をしている。
私たちが、自分を自分だと認識して生きていることも、形以上の不思議な「はたらき」のなせるわざである。
この「はたらき」が命だ。
だから生き物は、生まれて死ぬのではなく、はじめから実体が存在しない「空」という存在のしかたをするなかで、ただ変化を繰り返している。
無無明 亦無無明尽
(むむみょう やくむむみょうじん)
私たちは、「空」に眼を向けずに、自分を含む様々な存在が実体として存在していると思い生きることで「苦」という感情を抱く。
心無罣礙 無罣礙故 無有恐怖
(しんむけいげ むけいげこ むうくふ)
存在の本質が「空」であり、私という概念が取り払われ、世界と自分とを隔てる虚構が崩された認識というのは、すがすがしいものである。
わだかまりを抱くことが何もない。
能除一切苦 真実不虚
(のうじょいっさいく しんじつふこ)
あらゆるものは「空」である。
この真実を本当に知る者は、どんな苦しみも、それが概念でしかない自分が築き上げた、さらなる概念であることに気がつくだろう。
だから苦しみから逃れようとして苦しむことなど、あるはずもない。
病などによる痛みや疼きが消えるわけではないが、それらを「苦」と認識して「苦」から逃げようとすることはないという意味だ。
すごいですよね☆
「空」ってことは、虚無なのではなくて、無限の可能性ってことでじゃないですか!
うつ病を繰り返す自分に価値はないって思ったことも何度もありますが、うつ病だろうが、貧乏だろうが、アルバイトだろうが、みんな空。
みんな、瞬間瞬間にふくらむ可能性に満ち満ちているってことっ(๑>◡<๑)!!
古典って、新鮮なイメージの宝箱だったのですね〜☆