続けられるかたちを探して  ―うつ病というわたしの一部―

何度も壊れて、そのたびに生き方を作り直してきました。 うつ病とともに働き、休み、 障害者として社会と向き合う今があります。 「頑張れば報われる」から降りた先で見えた、 無理をしない生き方のメモ。 ここは、立ち止まってもいい人のための場所です。

上司との相性に、少しずつ追い詰められていく

こんにちは、ぐっちです。

 

前回は、異動直後の混乱や、  
業務量の増加、  
対応に消耗する出来事が続いていたことを書きました。

 

今回は、  
その中でも特にしんどさを感じていた、  
上司との仕事の進め方の違いについて書いておきます。

 

わたしは、  
仕事をできるだけ整理して、  
文書に残し、  
個人間や組織間の理解の食い違いを減らすやり方が好きでした。

 

自分が覚えることを減らし、  
引き継ぎもしやすくして、  
結果として負担を軽くしたい。

 

うつ病を経験してからは、  
なおさらそう考えるようになっていました。

 

仕事そのものを楽しくするのは難しくても、  
無駄を減らし、  
少し余裕をつくることで、  
職場の空気は変えられる。

 

そう信じていました。

 

また、業務を整理していく中で、  
課題が見えてきて、  
それを一つずつ解消していく。

 

その積み重ねに、  
仕事の手応えを感じるタイプでした。

 

一方で、  
理由がはっきりしないまま、  
「前からそうだから」という理由だけで続いている仕事や、  
ゴールの見えない作業は、  
どうしても苦手でした。

 

それに消耗し続けることに、  
意味を見いだせなかったからです。

 

新しい部署には、  
そうした形式的な業務が多くありました。

 

その形式を守るために、  
他部署とのやり取りが増え、  
衝突も起きやすい。

 

それを整理して、  
食い違いを減らそうとしても、  
なかなかうまくいきませんでした。

 

上司の仕事の進め方は、  
「このくらいのことは知っていて当然」  
という前提に立っているように見えました。

 

頭の中にあることは、  
文書として残されておらず、  
部署内で共有されているものも、  
ほとんどありませんでした。

 

本人の中では把握できていても、  
他の人が同じように理解できるとは限りません。

 

それでも、  
その前提で仕事が進んでいきます。

 

結果として、  
問い合わせが来るたびに、  
同じ説明を繰り返し、  
同じ確認作業を行うことになります。

 

部署内でも、  
同じ問い合わせに対して、  
それぞれが別々に対応している場面がありました。

 

「これは効率が悪いな」  
そう感じることが増えていきました。

 

さらに、  
ちょっとしたミスに対しても、  
強い言葉で指摘されることがありました。

 

終業間際に呼ばれて、  
その日のうちに修正できないまま、  
重たい気持ちで帰宅したこともあります。

 

その場では言い返すこともできず、  
頭の中で、  
「言い方は他にもあるはずだ」  
「まだ途中段階の話だ」  
と、考えが巡っていました。

 

話の途中で、  
過去の重要な経緯が突然語られることもあり、  
それが文書として残っていないため、  
慌ててメモを取る。

 

何の話をしていたのか、  
分からなくなることもありました。

 

そうしたやり取りが重なる中で、  
わたしは一つひとつを受け止めすぎていました。

 

流せばよかったのだと思います。

 

でも当時は、  
「ちゃんとやらなければ」  
「失敗してはいけない」  
という思いが強く、  
言葉の一つひとつが、  
そのままプレッシャーになっていきました。

 

冷静に考えれば、  
初めて担当する仕事で、  
分からないことがあるのは自然なことです。

 

ですが、  
すでに余裕を失っていたわたしには、  
そう考える余地がありませんでした。

 

順序立てた説明もなく、  
年間のスケジュール感もつかめないまま、  
対応すべき案件だけが増えていく。

「この忙しさは、いつまで続くのだろう」

そう思いながら、  
日々をやり過ごしていました。

 

さらに、  
この状況を乗り切ったとしても、  
「もう大丈夫だ」と判断されて、  
病気になる前と同じような働き方に戻されるのではないか。

 

そう考えると、  
踏ん張る意味すら見えなくなっていきました。

 

気がつくと、  
いつも仕事のことを考えていました。

 

寝つきが悪かったはずなのに、  
今度は、  
寝ても寝ても眠気が取れません。

 

朝は、  
眠気をごまかすために、  
エナジードリンクに頼るようになっていました。

 

それでも、  
眠れてはいるし、  
食欲もある。

「4月はどこも大変だ」  
「慣れれば楽になる」

 

そう自分に言い聞かせて、  
なんとかやり過ごそうとしていました。

 

つづきます。

最初からお読みいただける場合は、こちら↓  

www.artofnaturalway.com