ナチュラルなイキカタ

適応障害、うつ病、自律神経失調症で3度の休職を経験しても、ひとりでインドにヨガをやりにいっちゃうサラリーマンが、試行錯誤の中で気づけた「素の自分を引き出して楽しく生きるヒント」について書いてます。最初から読むと病気を前向きに受け入れていく変化が分かって面白いので、よかったらじっくり読んでみてくださいね。コメント&Twitterメッセージ大歓迎です!

他人を落としても、自分の中身は濃くならない

今回のコロナに関連して、

ある元政治家さんが、

「今回のコロナで役人はびた一文給料が減らない。そういう奴に血の通った制度は作れない。血の通った制度は政治家が作らないと!」

と言ってるのを見て、悲しくなりました。

橋下徹 on Twitter: "現金30万円給付制度。僕が、知事・市長のときに、役人がこんな複雑な制度を持ってきたら「こんなん分からへんわ!」と突き返しただろう。給料がびた一文減らない役人や国会議員が考えることの限界だ。彼ら彼女らの給料を半減したら自分事としてやっと血の通った制度を作るだろう。"

 

要するに「政治家が血の通った制度を作るべし」ということが言いたいんでしょうが、「給料が減らない役人には血の通った制度は作れない」というのは傲慢だと思います。

どうやらこの方は自分の前任者が退職金を満額貰ったことに対してもそうとうお怒りのようで、ツイッターバトルを繰り広げている様子。

橋下徹 on Twitter: "僕がやった財政再建策の半分でもやっとったらええがな。給料も退職金も満額受け取って、今からでも返せ!特措法なんてしょうもない法律作りやがって国会議員の給料も返せ!国会議員はびた一文給料下がらんやろ。俺ら民間は大変やねんぞ。それであんたらの給料払うために納税や。ええかげんにせえ!… https://t.co/9JYjmvtGjS"

 

あれ?給料を満額もらってるかどうかが、コロナ問題の本質なんだっけ?

僕にはどうでもいい話なんだけどな。

痛みを分かち合うとかw

分かち合わなくていいわ!

むしろ、健康で安心して創造的な仕事してくれ!

 

フランスの知性ジャック・アタリは、このパンデミックが警告しているのは社会の透明性であり、国会議員と公務員の給料の額とは言ってません。

また、次世代の利益となる選択をするとも言ってました。

 

給料が減らないやつに血の通った制度は作れないというのは、「殺人を犯してない俳優に殺人者は演じられない」と同じ荒唐無稽な論法ですし、誰かを落として自分の優位を誇示するのは、ナチスドイツのユダヤ人虐殺やら、日本のハンセン病患者強制隔離やらと論法と同じです。

「誰かが悲しんでからときに、楽しく遊んではいけない」みたいな、SNSの不謹慎狩りと同じ同調圧力でしかないです。

ただでさえ国民の気持ちがささくれてるときに、そこにガソリンを投下するのは、共感しているようにみせかけて思考停止させてるだけです。

視点は一個じゃない。

 

そもそも「給料を減らすと景気が良くなる、社会が良くなる、よい制度が作れるようになる」という発想が、デフレマインドそのものです。

給料が減ると制度に血が通うって、どの辺でリンクするんでしょうか。

その理屈で言ったら、長い不景気を経験した日本には魅力的な制度ができまくったはずですけどね。。。

 

財政支出に占める人件費の割合を冷静にみたいと思います。

数百万人いる公務員の給料減が社会に与えるインパクトに比べたら、それで生み出される財源は雀の涙です。

年金医療介護の社会保障と借金(国債)の返済で、実は一年間の国家税収50兆円の全てを使い切ってるんですから、工夫するのはどこかは一目瞭然だと僕には思えます。

記事:国の支出・収入の内訳は? : 財務省

よく政治家は、自分の給料減で歳出カットをアピールしますが、当然他の収入で生活が賄えてるからで、「給料減=善」、「努力とは値下げである」というデフレマインドを下支えるだけです。

別のアプローチをとらないと、いつまでも「値段を上げることは悪である」という発想から抜け出せないです。

日本の消費支出は戦後最長の景気拡大期もずっと同じだったんですから。

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理由は明確で、給料が変わらないからです。

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上のグラフは、(あえてなのか?)すごい狭い範囲に設定しているので給料が右肩上がりのように見えますが、400〜450をいったりきたりしているだけです。

さらにこれは平均なんで、富裕層の存在を考慮すると、実質的に一般的な所得層の給料はほとんど変わっていないと思われます。

どういうことかと言うと、日本全体が人にお金をかけない国になってるってことです。

そういう国家を目指してるなら別ですけど、僕の知る限りそういうコンセンサスができてるとは思えません。

 

そもそも論がまだあります。

そもそも、公務員は制度やルールの番人であって、制度のクリエーターではありません。

制度を(表向き)作っているのは、政治家(と一部有力圧力団体)です。

人口や経済規模といったリソース(資源)が拡大していた時代は、こういう政治家の発想でもよかったのかもしれないですが、もう完全に時代の転換点はすぎましたよね。

役所にしろ、人も増えない予算も増えないという限られたリソースの中で、(大多数は)必死に仕事してます。

限られたリソースをどこに割くかを決めることがまさに政治責任であって、役人には「この圧力団体の意見を聞かない」と決めることはできません。

これを「血の通った制度」というのかどうかは知りませんが。

 

今回のCOVID-19で役所に苦情が殺到しているようですが、その電話の時間も、貴重なリソースを単なる不満の吐口で使ってしまっているんです。

当たり前ですが、苦情を言ってる時間も人件費かかってますから。

役所にどれだけ「制度の文句」を言っても無駄です。

役所は制度の番人であって、クリエーターではないのだから。

政治家に言わないと意味ないです。

 

そもそも、政治家は誰かを貶めるためにいるんじゃなくて、「ビジョンの共有」のためにいると僕は思ってます。

「今はつらいかもしれないけど、あと10年この状態を維持して、こういう社会にしていきたい」というようなビジョンです。

そしたら、「あぁじゃあ増税も仕方ないね」という考えに持っていきようもあります。

それを「財政が逼迫してるので増税します」だけだと、場当たり感しか伝わってきません。

同じように、今回緊急事態宣言に至る過程でも、「感染爆発重大局面」「切迫した状況」「瀬戸際」「なんとか持ち堪えている」「当面の間」「ロックダウン」「オーバーシュート(サッカーか!?)」「クラスター」って、結局何がどうなったら何なんか見通せてるのかそうでないのかも分かりません。

 

一方で、政治家も聖人でもボランティアでもないので、よっぽど好条件じゃないといい人材は集まらないよなーとも思います。

選挙で落ちたら無職ですし。

どこから手をつけたらいいんでしょうかね。

なんかやりきれない気持ちになりました。

 

他人を批判したくなったら、この記事を読んでほしい。

外出自粛はツライ。でも、他人への批判は役には立たない。 | ハフポスト LIFE

この記事にはこう書かれています。

私たちは安全な場所やグループを探すが、特にこのような状況下では、なかなか手に入らない。すると、私たちはこうした安全な場所への近道を探し出すようになる、とスチュワート氏は話す。

「1番早い近道は、自分たちを『自分たちと違うもの』と分類することです」と彼は言う。「自分のグループにに安心感を得られない場合は、批判できる『違う』人々のグループを見つけるのです」

「『不安ではあるけど、せめて私は彼らみたいではない』と言うことで、自分の気分を良くさせているのです。状況が悪い時にそういった行動が出ますが、特に先が見えない時、不安で怖い時、自分たちや自らの行動を、その時少しでも良く捉えられることなら何でもするのです」

 

「批判や非難が役に立つことはありません」

 

「私たちが自らの偏見に気づくと、他人に少し優しくなれます」とスチュワート氏は話し、自らの反応によって自分について何が学べるかを考えることを提案する。

「それは、興味深いこと、私たちにとって何が重要かを教えてくれます。それは、私たちにとって社会は重要で、また自分や愛する人たちの健康が重要だということです。もし私たちが少し落ち着き、その事に気付けば、その難しい考えを受け止められるでしょう。そこで自問するのです。その重要な価値を追求するためには、何ができるのだろう?と」

 

ぐっち