頭まで含めて全身オイルまみれのまま、ヘナタトゥーができるところを探します。
今思えば、普通にオイルを落としてから動き回ればよかったです。笑
ヘナタトゥーは、日本では髪を染めるのにメジャーなヘナという植物を使って体に描いていくタトゥーのことです。
完成するとこんな感じ。
植物を使った一次的なタトゥーなので、だいたい1週間くらいで落ちるとのこと。
曼荼羅のような模様が特徴です。
ヘナタトゥーを描くためのヘナコーンというアイテムが、普通に売店でも売ってます。
実は、もう目星をつけている場所があって、何度もそこでやろうとしていたのですが(仕事前に消えさせるため早めにやりたかった)、とにかく店員がいない。
準備だけされていて、誰もいない。
店の人に聞いても、「明日はいるとか」「何時にはいる」とか言うのですが、いたことがない。
向かいながら、今度こそいるだろうな、と思っていると、その手前に、別のヘナタトゥーできるところを発見。
結局最初に狙っていたところは、最後まで店員はいませんでした。笑
眺めていると、中なら女の子が出てきました。
ヘナタトゥーをやりたいと伝えると、スマホで撮った写真を見せてくれて、どんな感じか、どのくらいの大きさか聞かれます。
両手にがっつりで、模様は写真みたいな感じで、と伝えると、2000ルピー(3400円)とのこと。
もうちょっと安くならないか聞くと、
片手の肘くらいまでで600ルピーだから、2000でも格安よ
とのこと。どうやらこの女の子が描いてくれるみたいです。
まぁ、やってみようかな。と、この女の子にお願いすることにしました。
そのまま、家族が休む民家の中へ。
家族のみなさんはわらわらと家の外にでます。
最初、オイルまみれの腕を拭きます。
さあ、いよいよ描き始めます。
だいたい1~2時間で描きあがるらしい。
迷いなく、描き進んでいきます。
下描きもなく、見事なものです。
描いてもらいながら、片言の英語で会話。
女の子だと思っていたら、27歳だそうです。
これ、インドの女性はみんなできるの?
と聞くと、
いや、めっちゃ練習したし
と言ってました。笑
かなり集中して描いてます。
1時間くらいすると、大きなため息をついていました。
疲れた?
と聞くと、
私はこれが仕事だから、疲れないわ
と言ってました。
何度もデザインは気に入った?
と聞いてきます。
私はあなたの好みが分からないから、教えてね、と。
プロっすね。
宅配荷物の引き受けもやっているらしく、入れ代わり立ち代わりで欧米人がやってきます。
カリフォルニアから来たという女性が、なんて美しいの・・・とわたしの腕の写真をとっていきました。
途中、描いてくれている子の友達っぽい人がやってきて、
どこから来たの?日本?ナルトを知ってるわ!
気さくに話しかけてきました。
その彼女によると、
ヘナタトゥーは女性が結婚式の時にやるものよ
あなた、今日結婚するのかって言われるわよ
と。笑
あ、男性はやらないのね。
描き始めて2時間。
見事に描きあがりました。
2時間待っている間、家の中をネズミくんが何度も行き来してました。笑
ここから、3時間乾かして、オイルで落として。シャワーを浴びるのは4時間経ってから。石鹸は使わないで。
とのこと。
あらら、けっこう大変。
夕方のヨガはいけませんね。
ここまで丁寧にやってもらったので2000ルピーに加え、彼女にチップで500ルピー渡しました。
腕を動かすと模様が崩れるので、なかなかぎこちない感じです。
とりあえず食事しちゃおうと、いきつけのROYAL CAFÉでかるく済ませました。
店員から、ナイスなヘナだね、と声をかけられました。
部屋に戻り、なんだか疲れていたし、カラダを動かせないので、横になってしばし休憩。
2時間ほど眠ったでしょうか、起きた時、異変がカラダを襲ったのです。
気持ち悪い。
めっちゃ気持ち悪い。
とりあえず、まず歯磨きをと思って歯ブラシを口に入れた瞬間でした。
あ、これやばいね・・・。
う!
リバース!
きたーーーー、インドの洗礼。
とりあえず、ヘナを落とさなきゃ。
すっかり乾いてます。
買ったマッサージオイルを付けて、こすりますが、意外と簡単に落ちない。
カチカチに固まっているので痛いし。笑
なんとか落とし切り、模様がしっかり出ていることを確かめ、シャワーを浴びてこの日は眠りにつきました。
翌日から旅の景色が一変するとも知らずに。笑
ぐっちよ、とりあえず今日はゆっくり休め。
つづきます。
ぐっち