ナチュラルなイキカタ

うつ病生活6年目の36歳サラリーマン。多くの人にナチュラルな生き方の心地よさを知ってほしい。精神科の薬の断薬・減薬、認知行動療法からスピリチュアルまで小さな行動の積み重ねをトライ中。つらい思いで苦しむ人の心が少しでも軽くなるように体験をシェア。ゆるりと更新中。

【暮らし】ストレスマグニチュード「引越し」を、紙一枚分の工夫総動員と精神安定剤で乗り切る

こんにちは!

ketoraaaです。

実はさる6月18日、分譲から賃貸に引越しました。

急な引越しでしたー。あぁ、つかれた。

引越して2週間たちました。

私の環境への適応はスローペースですから、まだまだ新しい家が不思議な感じがします。

どこをどうすると心地よいのか探り探りです。

ところで、引越しはストレスマグニチュードと言われる、大きなライフイベントの一つです。

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ストレスマグニチュードは、社会的再適応評価尺度と呼ばれ、結婚を50、配偶者の死を100として、あるライフイベントが起きてから、もとの生活を取り戻すのに必要な時間を点数化したものです。

この点数が高いイベントほど、大きなストレスイベントとされ、一定期間のイベントの合計点が一定を超えると、うつ病のリスクが高まるとされます。

「引越し」は20点で、「勤務時間の変化」や「上司とのトラブル」と近い点数です。

古い研究ですから各イベントの点数の高低は少し時代に合わないかもしれませんが、長いスパンでストレスのバランスを調節する尺度としてはとても参考になります。

私自身、3年前の休職直前も、引越して生活環境が変わっていました。

この時は、引越しに加えて、結婚、昇進、異動、急な業務量増、転勤、大きな借金(住宅ローン)も同じ時期に集中させてしまい、かなり高い点数となっていました。

こうした経験から、私は引越しに対して、アレルギーに近い拒否感を持っています。

ではなぜ、この抗うつ薬の中断症状と戦う最適とは言えない時期に、追い打ちをかけるような引越しに踏み切ったか。

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話は5月に遡ります。

以前ドッグランでのトラブルについて書いたように、私たちは、40キロの大型犬を飼っています。

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ただ、私たちの住んでいるマンションはペット不可なので、妻の実家で飼い、普段は散歩に連れて行ったりするというスタイルでした。

なぜペット不可のなのに大型犬を飼ったのかについては、話の本筋ではないので省略します。

ま、それについても色々ありました。

それはともかく、5月のある日。

突然妻が、友人の紹介で大型犬と住める賃貸マンションを見つけてきました。

見つけてきた物件は、築年数が50年近いので、建物は古く、5階建て(の4階)でエレベーターがありません。

首都高の真横です。

ですが、23区内で大型犬可で、2DKで駅徒歩10分で117,000円なので、かなりの好条件です。

ペット可でも大型犬は不可という物件もよくあります。

妻が死活問題とする日当たりも、南西角部屋のため十分です。

いまのマンションのローンが、毎月11万円(ただし3DK)くらいなので、金銭的にも許容範囲内です。

悩みに悩みました。

メリットとデメリットを整理します。

<メリット>

○妻の願いである犬と同居の実現。

○住宅ローンのプレッシャーから解放される。

○大型犬可、今の家から近い、駅近、2DKで117,000円という条件の物件はなかなか出会えない。

○大地震が来ても倒壊しても、賃貸なら二重ローンといった心配なし。

○不動産価格は、来年くらいまでがピークと思われる。

<デメリット>

○体調に不安を抱える中、引越しがかなり負担

○築40年近い旧耐震基準の今のマンションがいくらで売れるか分からず、ローン残債と相殺できるか不明

○引っ越しに100万(敷金など)、マンション売却仲介手数料に100万くらいかかる。

○マンション購入時にも約100万円の仲介手数料などがかかっている。

○いまより一部屋減る。

これは、カレーライスかライスカレーかという問題ではないので、悩む価値があると思い、ちゃんとエネルギーを使って悩みました。

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賃貸物件は先に申し込まれたら終わりなので、時間的な猶予もありません。

ちなみに、私の買ったマンションは、リフォームはされており管理も行き届いて修繕もちゃんとやっていましたが、築40年近くの旧耐震基準のマンションです。

私の住んでいる地域では、普通のサラリーマンがマンションを買おうとしても、その条件が限界です。

新耐震基準になると、築年数は同じでも500万は違います。

新築となると、もやは手も足も出ません。

逆に、売る時も同じです。旧耐震基準というのは大きなデメリットになります。

はたしてこの物件がいくらで売れるのか。

この不確実な要素が、この決断の決め手です。

妻は、「しいたけ占いでも細木数子でも、ketoraaaはこの時期は何をやってもうまくいくから、絶対大丈夫」と言っていましたが、さすがに私はその境地には至れません。

主治医にも相談したところ、主治医の考えは次のようなものでした。

○一般的には、買い手が見つかって、いくらで売れるか確定してから次の物件を探すので、順番が逆だ。

○不確定な中で動けば、ストレスを感じるのは当たり前。

○お金に関しては、どうにかなった時にどうにもならないので、不確実な状況に委ねない方が良い。

○マンション査定まではやってみるにしても、ご自身のモチベーションが大事。

○モチベーションが上がらないことは消耗が激しいので、奥さんとよく話し合った方が良い。

「モチベーションが上がらないことは消耗が激しい」

言われてみると当たり前ですが、そりゃそうだと、大事なことを思い出したように腑に落ちました。

まず自分の気持ちがノッているかどうか。

自分の人生という舞台にとって一番大事な配役を、一番最後に考える癖がついていたのです。

これを踏まえて妻と話し合い、とりあえずまずマンションの査定だけは、やってみることにしました。

メリットデメリットを横に並べても、解決策は見出せません。

「問題を縦に並べて目の前のものから処理する」という問題解決法の手法です。

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その先のことは、査定後に考えることにします。

保留先送りバンザイ!

この時点でも気乗りしていません。

そういう時に頼りなのは「奥さんハンパないって」の妻の突破力です。

もし査定の間に賃貸が決まってしまえば、それは縁がなかったというだけの話です。

そして、妻に体調の状態を説明し、仲介業者対応など、妻が得意とする分野は徹底的に妻にお願いしました。

妻は、一日で4社の仲介業者に対応しました。

私は役所の手続きなどという分担です。

なにせマンション売却は初体験ですから、どういうToDoが発生するのか全体像が分からず、この分担となるまでも摩擦がありましたが、必要な摩擦だと思います。

この発想も、以前の私とはあえて変えるようにしています。

以前であれば「私にできることはなんだろうか」と考えて、できることを全てやろうとしました。

そうやってできることは何でもやるのが、「自立」であり「良いこと」であり「理想」というマインドセットがあったからです。

もちろん、いまもそういう自動思考(自動思考は生理現象なので)はありますが、その自分を客観視して、妻の助言も受け、「何が任せられるだろうか」という視点でタスクを棚卸ししてみたのです。

「自立とは依存先を増やすこと」なんでした。

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「マンション売却」という与えられた状況を材料・素材として、行動の訓練としてみました。

紙一枚分の工夫の総動員です。

そのような最中に、聴覚過敏症状が出たのです。

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正直、不安はますます高まりました。

さて、売却の方は6社に査定を出し、6社とも少なくとも購入時と同じ値段くらいでは売れるだろうという結果でした。

それにしても、査定の依頼を出した途端、一気に電話連絡が来るので軽くパニックになりました。

売り出し価格の提案としては、上下500万くらい差がありました。

ものすごい高値で売れると言った業者もいましたが、マンション仲介業者がいくら高値を付けたからと言って、実際にその値段で買い手が付くかどうかは業者の査定とは関係ありません。

ただ、買った値段と同じくらいで売れれば、既ローン返済分と今回の仲介手数料+引越代が相殺され、マイナスになるという事態は避けられそうです。

あとは、いざというときに力を発揮する妻の直感を信じて、売却と引越にGOを出す決心をしました。

仲介業者は、対応した奥さんの印象と、説明の分かりやすさ、資料の説得力で、三井のリハウスさんに決めました。

はっきりいって他の大手5社との差は圧倒的でした。

売り出し価格は、私の感覚からすると、かなり強気の値段設定です。

業者は「本物件の条件を考慮すれば、突飛な価格ではない」と言いますが、正直、「この値段では売れないだろうな。。。」というのが私の感想でした。

ここから、引越業者の選定、内覧対応、引越準備、電気・ガス・水道・役所などの手続きなど、怒涛の同時並行がはじまりました。

内覧は基本土日にくるので、内覧前にはせっせと掃除をして少しでもいい印象を持ってもらおうとがんばりました。

休日が休みになりません。

さらに、こういう時期に限って仕事で、カレーライスかライスカレーかという問題が炎上し、普段はしない残業もすることになりました。

以前は私もそうだった、メリハリなく何でも全力投球という仕事をする人たちに振り回されました。

疲れてくると、様々なことにイライラします。

何もかも面倒になってきて、普段の家事の腰もおもーくなりました。

「これは危険なサインなのではないか・・・」と不安になりました。

主治医に相談したところ、「面倒に感じるのは疲労。いまの状況はketoraaaさんの戦いの本題ではないので、道具としての精神安定剤(ジアゼパム)をうまく使って、乗り切ろう」とのことでした。

薬剤師も、「精神安定剤は、肉体的な依存はほとんどないが、精神的な依存はある。ただ、ketoraaaさんなら大丈夫だろう。」ということで、依存に不安があってできるだけ避けていた精神安定剤を、1日2錠までという上限の中で、道具として気軽に使ってみることにしました。

この期間限定です、

精神安定剤の効果は絶大です。即効性もあります。

飲んで30分もすれば、ぼわぁと気持ちが落ち着いてきます。

安定剤のおかげで、かなり不必要な消耗を避けられ、目の前の必要なタスクにエネルギーを注ぐことができたと思います。

それから一か月間。

引越業者は妻の直感で初めて使うアーク引越センターにしました。

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これは結果的に、いままで最もスムーズな引越しになりました。

ただ、6月の平日だったという条件も大きいです。

今回は夫婦2人分の引越で12万でしたが、以前3月に単身で引越した時に15万取られたこともあり、3月4月だと多分引越代が3~4倍くらいかかったと思います。

そんな中、マンション売却の内覧は4組きました。

みなさん物件に好印象は持ってくれるのですが、値段がネックのようで、決まりません。

内覧の申込みも、仲介業者の見込みを下回っていたようでした。

そろそろ値段を下げる検討をしようか、と業者が言いただした矢先、なんと4組目の方に無事売れました!!!

これなら、購入時の仲介手数料も相殺できるくらいの金額です。

あぁ、なんとありがたい。

7月の受け渡し(購入費の受領、ローンの一括返済)までまだ間があり、受け渡しから一定期間は売主に修繕の責任がある事項もありますので、全て片付いたわけではないにしても、一つ肩の荷が下りました。

そして、時点は最初に戻り、6月18日の引越しを迎えたのです。

賃貸マンション発見から約1か月半。

4月の段階では思ってもいなかった引越劇場となったのです。

引越翌日から仕事だったので、ここでもジアゼパムが活躍しました。

妻のせっかちさがいかんなく発揮され、引越当日から怒涛の荷ほどきがはじまりました。

私は体調があったので、そこは事前に妻に了承を得ておき、できる範囲での協力です。

それでも、引越から1週間は、毎日普段より2時間くらい就寝時間が遅くなりました。

疲れはピークだと思われます。

まだ落ち着かなさはありますが、あと半月もすれば落ち着いてくるでしょう。

落ち着くとともに、次第に精神安定剤の使用を、聴覚過敏になりそうなときなどに限定して、減らしていきたいと思います。

今年の頭にたてた目標には、抗うつ薬断薬も引越しも入ってなかったですから、人生はまったく計画通りにはいきません。

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。

リアルタイムで起きたことに対処していきましょう!