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長時間労働で発症したうつ病と3度の休職をきっかけに、全てがハッピーに向かうブログ。今の苦しさもハッピーエンドにつながる。止まらない不安に悩む方の背中をそっと支えられたらうれしいです。コメント&Twitterメッセージ大歓迎!

【働き方】休みたくても休めないみなさん!ドラッカーさんが言ってます。休める力は、21世紀をサバイバルする重要な能力です。

こんにちは!

ketoraaaです。

今年の寒暖差は強烈ですね。

詳しくは後ほど書きますが、いま私は抗うつ薬の断薬に挑戦中で、神経の活動が不安定なため、気圧や気温の変化にかなり敏感に反応しているようです。

頭に電流が流れるように、ビリビリきます。

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神経過敏のおかげでそうした変化を体感しているので、それだけ気候の変化が身体に負荷を与えてるということが分かります。

その辺を差し引いて、普段の生活のボリュームを考えたいですね。

さて、ゴールデンウィークです。

これから9連休、という方も少なくないと思います。

みなさん、休む練習してますか?

休む練習?と不思議に思われたでしょうか。

休みは何もしないから休みなんであって、練習なんて必要ないと。

このブログでも、休むこと、睡眠の大切さを書いてきました。

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また、マネジメントとはとても言えない視野の狭い子供染みた自称大人たちが会社の管理職に居座り、若手を腐らせていく様子。また、そういった価値観の支配を強化する旧時代の残留毒素である教育について書いてきました。

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まだまだ、労働は忍耐である、労働は犠牲である、私たちは苦手を克服するために、悪癖を直すために、克己し努力し続けなければならない、休むことは周りに迷惑をかける悪である、という考え方が"常識"です。

2度のうつ病による休職と復職をへて、私は確信しています。それらは、私たちを縛り苦しめる固い縄の一つです。

ただ、希望が持てるのは、失われた20年と言われる経済的な空白期間のおかげで、「それは私たちの生き方の全てではないのではないか」という声が上がり、実際に縄を解き放ったロールモデルが社会に登場してきたことです。

そのような記事を見つけたので、ご紹介します。ドラッカースクールのジェレミー・ハンター准教授へのインタビューです。

 

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(注)この方はドラッカーさんです。

style.nikkei.com

とても重要なアドバイスが凝縮されています。

一つは、私たちの社会が、頑張れば頑張るほど、時間をかければかけるほどよくなるという、時代に合わない価値観を、ものすごく強い力で引きずっていること。

仕事の内容は、ここ20年余りで単純労働から頭脳労働(ナレッジワーク)に劇的に変化しました。

ナレッジワーカーの仕事はもっと複雑です。共有するナレッジそのものが複雑化しているとともに一人で完結する仕事が極端に減る、いわゆる「他者との関係性」が大きく影響するからです。にもかかわらず、日本もアメリカも、いまだに工業時代の生産性に対する考え方を引きずっています。

実際、パナソニック、東芝、ソニー、シャープ、NTT、NECという日本を代表する大企業が、工業時代の生産性に対する考え方を引きずり続けた挙句、どうなっていったでしょうか。

一生安泰と思われた銀行にも、ついに同じ波が猛烈に押し寄せています。

そして、ポスト工業時代をサバイバルするために、二つの重要な助言がされます。

自分をマネージできない人間は、他人をマネージできない。マネジャーがマネージしなくてはならない相手はまず、自分自身なんです。

 私はエグゼクティブをトレーニングする仕事もしていますが、受講者にとっての気づきの第一歩は、「自分がいかに決まった反応をしているか?」に気づくことなんです。自分はいつも怒っているなとか、悪い方に考えがちだとか。自分のリアクションのパターンに気づけば、それが相手にどのような影響を与えているのか、に思いをはせることもできます。怒鳴って相手を従わせるのは簡単ですが、それはマネジメントとして最悪の手法です。

そう、一つ目は、自分のマネジメント、自分を知ることです。

このブログでも、セルフモニタリングについて書きました。セルフモニタリングは、すべての技法の土台となる姿勢です。

関連記事:【認知療法】自分を観察して、新しい自分の一面に気付く(セルフモニタリング) - ナチュラルなイキカタ

いまは過渡期ですが、ポスト工業時代に単純作業的な仕事は減り、記事でいうナレッジワーク、知恵をシェアして活用する仕事にシフトしてくると、人間関係の質が、生産性に直に影響するようになります。

誰も、怒鳴り散らす人、否定しかしない人、悪口しか言わない人たちと、新しいアイデアを話し合おうとは思いません。

いまはまだそういった人が他人を押しのけることで発言力を持ち、自分の狭い価値観に拘泥し、多様な自然な生き方を蔑んでいます。

しかし、次第に他人を押しのけることではなく自己マネジメント力を持つことの方が重要になってくる、とハンター准教授は考えているのです。

希望の持てる未来像だと思いました。

極端に言えば、私も経験したように、会社も学校も、うつ病を悪化させはしても、治療はしてくれません。

何が私の心地よいことなのか、それは精神科医でもわかりません。

私が、私の声をじっくりと聞くスキル、自己マネジメントを習得することが最も大事なことです。

二つ目に重要なのが、休むことだそうです。

日本はあまりに「とにかく頑張れ」社会なので、頑張っても、頑張っても、「まだまだ頑張れ」と言われてしまう。私が思うに、日本人は頑張るのではなく、休むことを覚えた方がいいですね。休息は効果的な行動を起こすための基本であり、神経系と根本的に関係があるのです。

我が意を得たり!!

と膝を叩いた方は多いのではないでしょうか。私はそうでした。

ハンター准教授が言うように、私たちは、休める力を鍛える必要がありそうです。

なぜかというと、とにかく頑張るという物理的な制限のない頑張りは、自分自身で回復可能な範囲を超えて、長く医学的な治療が必要な範囲にまで頑張り続けることが可能だからです。

昔は書類を清書する時間、書類を届ける時間、到着を待つ時間、といった余白が世の中にたくさんありました。

しかし、そういった余白は次々になくなり、思考の全速力を止める障壁がなくなったのです。

むしろ、家でも電車でも食事中でも旅行中でも仕事ができる、誰かと繋がっていられるようなボーダレス、シームレスなサービスが次々登場し、思考は加速化する一方です。

私たちが自分の身を守るためには、自分でマネジメントして止める以外にありません。

人間の神経系には、刺激をマネージできる範囲があります。これを「ゾーン・オブ・レジリエンス」という。心理学ではレジリエンスを「(精神的)回復力」や「復元力」と訳します。

ゾーン・オブ・レジリエンスは自分自身で回復可能な範囲。ところが頑張りすぎると、その枠を超えて過覚醒の状態になります。

健康を害してもなお、限界を超えたエリアに留まり続けると、今度は突然、エネルギー不足で走れなくなってしまいます。つまり、過覚醒状態から覚醒していない状態へと急速に落ちていくのです。

まさに私の思うところも同じです。

日本では、頑張ることについては、幼少期から、徹底的に繰り返し強迫観念化するまで修練します。

だから、頑張ることにはめちゃめちゃ長けています。

学校という狭く小さな短期間の世界においてだけは、頑張ることが唯一無二の物差しです。

頑張ることが評価に直結します。

逆に、私たちは休むことが極端に下手くそです。私もそうです。そりゃ、練習してないことを急に社会人になったからといって出来るようになるわけありません。

人生のバランスとして、みなさんどう思われますか?

頑張ることは、とても大切な資質だと思いますが、私には人生の全てではないように思えます。

冷静に人生を俯瞰してみると、私たちは、生まれてから死ぬまで会社に奉仕し、頑張り続けるという人生を送るわけではありません。

「とにかく頑張れ」のメンタリティーは日本の毒。自己犠牲で頑張りすぎるのはあまりに非健康的であり、心身をもっと大切にしなければ、21世紀で成功できない。

ハンター准教授が示唆するように、紙一枚分の工夫は、うつ病の治療にとどまりません。広い可能性を持っています。

社会の構造が変わって、自然な生き方をできることが、ますます意味を持つ時代に近づいています。

そういった意味では、資本主義の重大な転換点にあるのかもしれません。

SNSで生き方を発信し、絶大な支持を集めるインフルエンサー。10年前にはまったく想像しなかった光景がもう広がっています。

そのためにも、戦略として休める力を鍛える必要があるのです。

下手だから、練習すればいいのです。

大丈夫です。頑張りすぎるを見事にやってのけた私たちですから、戦略的に休むことも、練習することで見事にやってのけることができます。

今回の記事は前半でしたので、後半が楽しみです。