ナチュラルなイキカタ

うつ病生活6年目の36歳サラリーマン。多くの人にナチュラルな生き方の心地よさを知ってほしい。精神科の薬の断薬・減薬、小さな行動の積み重ねをトライ中。つらい思いで苦しむ人の心が少しでも軽くなるように体験をシェア。ゆるりと更新中。

長い人生には、送りバントのような日々もある

こんにちは!

ketoraaaです。

前回は、うつ病から復職したものの、上司のうつ病復職者への一方的な認識に戸惑ったところまでお話ししました。

復職後は全てがこの調子でした。

うつ病は、波を描きながらグラデーションのように回復していき、専門医でも先を予測することは困難だと言われています。

ですが、T課長もD係長も、体調には「よい」と「悪い」しかないと考えているよう(正直に言って健康な時は、私も体調についてはそういう認識でした。)で、私は包帯ぐるぐる巻きでもなく見た感じ「よく」見えるので、一方的に私の体調を「よい」と判断しては突然大きな仕事を振ったり、その量は難しいことを伝えると、「悪い」と判断されて逆にまったくやることがなくなったりと、両極端でした。

その度に体調も振り回されました。

私も自分の体調の「正解」が分かっているわけではないので、体調について自分の考えるところを話させてもらって、今できることを一緒に考えさせてもらうという話し合いの場を持ってほしかったのですが、「話し合いの場は必要ない。様子を見ていれば十分にketoraaaさんの体調は分かるし、係内の情報共有はできているから」と設けてもらえませんでした。

私には、人の体調について様子を見ているだけで理解することはできません。

係だけでなく、課内でも会話がないので、私の体調を測るのに適した業務があるのかどうかも分かりません。

コミュニケーションがない中、私が一方的に相手の思いを汲み取っていたら、空想の中で無限に広がる相手の期待値に疲弊してしまいます。

リワークでやったように、こういう時の対応は、行動だと思いました。

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このままでは、今自分ができる範囲を試せる場もありません。

なんとか一方通行の思い込みを改めてもらい、双方向のやりとりを作りたいと、リワークスタッフと対策を練り、一日一日の体調を書いて紙で渡して読んでもらうという方法を試みましたが、途中でT課長から「様子を見ているともう体調は大丈夫だから、もってこなくてよい」と、やはり「よい」と断定されて、課長の行動には繋がりませんでした。

私がしてほしかったことは、どのような仕事があって、どれをやってみてどれを今はやらないでおくのかという交通整理をすることでした。

そうすれば、自分の中で「見通し」が立てられ「心構え」が出来ます。

逆に、そこをいつまでも曖昧にしておくと、「今日は何が起きるのだろうか」と必要以上のストレスを負うことになってしまいます。

私には、上司はあえてその道を選択しているように見えました。

私の場合、その二つがストレスを緩和する非常に大事な要素だったのですが、上司にそれを伝えることはできませんでした。

 

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ですが、二人とも「やる気のないあいつを困らせてやろう」というように意地の悪さからそのような対応になっていたのではない、といまは思っています。

私がうつ病になるまで紙一枚分の工夫に出会うことがなかったように、ただうつ病に縁がなかったか興味がなかったかなのでしょう。

プロ野球に興味のない人が、犠牲フライが理解できないのと同じように。

私が休職している間、派遣社員を特別に雇っていたらしいですが、それについてD係長が「今年は本当に大変だったから、今年の状況じゃ雇わざるを得なかったよねー」と十分に私に聞こえる声で話しているのも、私への当てつけではなく、ただそう思ったからに過ぎないのでしょう。

ただ、復職したばかりの私は傷つきました。

主治医は、「メンタルヘルスは、世間でこのくらい理解されているだろうと思わない方がよい。会社が、メンタルヘルスを分かっていないのはよくあること。外傷であれば、その部分を使う仕事はできないと分かるが、メンタルヘルスは知られていないものだと思っておく。これからもあることだと思っておく。そういう意味では、こちら側から、こうしてもらうとありがたいと示していくと、相手側もそういうものかと理解できて親切」と、職場と自分の体調との距離を調整していく対処を教えてくれました。

特に、仕事の段取りを組める時間を持つこと(自分に裁量があること)が大事なので、突然仕事をふることだけはなんとかしてもらおうと、「突然仕事をふらないでください」では角が立つので、「大きな仕事は前日の夕方までに伝えてください」と伝えてみようとアドバイスをされました。

直接話す機会がなかったので、毎日渡すメモに書きましたが、変化は感じられませんでした。

「手堅く。明日に向かって努力しようではなく、今日を手堅く。万全じゃないくらいの方が手堅くできているのでOK。面白味はないかもしれないが、送りバントのように人生にはそういう時期も必要」

と主治医からはアドバイスされました。

このように上司とのコミュニケーションはうまくいきませんでしたが、精神疾患への理解の現状を考えると、退職を強要される、嫌がらせを受ける、すぐに以前の業務に戻されるということもなかった私は、恵まれていた方かもしれません。

つづきます。

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